地震や豪雨災害など自然が猛威を振るっている昨今ですが、まだまだ気温も高く路面温度も高い日が続いてますね。元気にバイク乗ってますか~?晴天に見えても走ってる最中にゲリラ豪雨に遭うかも知れません。雲行きには常に注意が必要ですね~
※過去のブログは
コチラ割とベテランのお客様で時々練習走行でサーキット走ったりする方が、「峠行ったりするなら空気圧下げた方がイイよね~」っておっしゃってました。バイクにはスイングアームやチェーンケースあたりにメーカーが前後タイヤの指定空気圧を表示してますね。僕はワインディング大好きですけどサーキットまでは走ってません。(サーキットはオフロードがメインです)でも「今日はワインディング行くぞ!」って時も特に空気圧下げたりはしません。
市販バイクの空気圧は一般道から高速道路、二人乗りしたり路面のギャップを越えたりと様々な状況を想定して決められます。サーキット専用のレーサーは走行ごとに路面状況やその日の気温などで毎回空気圧を調整したり、タイヤそのものを変えたりします。でも一般市販車は乗るたびに毎回空気圧点検しないでしょ ってのがメーカーの考えにあります。マメな方で週に1回、大抵は月に1回くらいの頻度でしかタイヤの空気圧って点検しないですよね。本当は「運行前点検」で乗るたびに見なきゃいけないことになってますけど、実際は「気が付いたら」で月1回見るか見ないかくらいじゃないでしょうか。なのでメーカーの指定空気圧はある程度の「安全マージン」が含まれてます。低すぎる空気圧より高すぎる空気圧の方がリスクが少ないからです。(当然限度ありますけど)乗ってるうちにある程度空気圧が下がっていくことも想定してるワケですね。
排気量や車種にもよりますけどF:2.25kpa(キロパスカル)R:2.50kpaやF2.50でR2.90なんてのが良く見かける数字ですかね。原付クラスのスクーターなんかはF1.25や1.50でR1.50や1.75なんてのもあります。タイヤの空気ってなんのために入れてるんでしょう。
メチャメチャ基礎的な事ですがタイヤは空気が入ってないと走れません。パンクしてペッチャンコのタイヤだとまともにまっすぐ走ることも難しいですよね。タイヤが本来の性能を発揮するためにはある程度そのカタチを維持してないといけません。プロファイルっていいますけど、タイヤの断面形状が理想的なカタチになってちゃんと路面を掴んだり乗り心地良くたわんでくれるためにはある程度空気が入ってないとダメなんですね。
ところがせっかくちゃんと空気入れておいても、タイヤの中で空気は色々変化します。動かさずにずっとほっとくと少しずつ抜けていって空気圧は下がっていきます。タイヤの中に入っている空気の量(ボリューム)が少ないほどその傾向が顕著です。車のタイヤは1ヶ月経ってもそんなに変わらないのに、自転車のタイヤはすぐペッタンコになるのはそのせいです。タイヤやチューブはゴムですけど、空気を構成している酸素や二酸化炭素などの分子はゴムの分子より小さいので、パンクしてなくても常に微量ですが空気は抜け続けています。当社でも「窒素」の充填をお勧めしてますけど、窒素は分子が大きいので抜け「づらい」んです。それでも絶対抜けないわけじゃありません。いずれは空気圧下がります。なので定期的に空気圧を点検して抜けた分は補充しないといけません。そしてタイヤは温度変化をします。走る前とある程度走ってタイヤのゴムが動いたり、表面が路面と摩擦すると温度が上がります。そうすると中の空気も温度が上がって膨張します。走る前よりも空気圧が高くなるんです。
レースでは市販タイヤと比べ物にならないくらい路面に食いつくタイヤを使います。溝のないスリックタイヤなんかが代表ですね。ちょっと走ると表面が手にベタベタくっつく位になります。それだけグリップ力が強いタイヤがレースレベルの速度で走ると温度がすごく高くなります。当然空気圧も上がり幅がデカくなります。レースではその分を見越して空気圧を調整します。なので冷間時空気圧は1.5とかでとっても低いです。走って温度が上がったところが最適な空気圧になるように狙って低めに入れるわけです。タイヤウォーマー使う時は冷間時に空気を入れて、ウォーマーで温まった時点でもう一度調整します。前述のベテラン様はそんな事からワインディング走ると温度上がるので空気圧下げるっておっしゃってたんですね。空気圧を少し下げるとタイヤはその分少し潰れます。潰れた分地面への接地面積は大きくなります。接地面積が大きくなるとその分グリップが増す様な気がします。しますよね。ここが実は落とし穴です。実は空気はタイヤの中で内側からタイヤを地面に押し付ける役目も持っています。
実際空気圧が低いバイクを押し引きすると普段より重く感じます。接地面積が増えてその分抵抗が増えてるので動かすときに重く感じるんです。押して動かすレベルの速度では単純にタイヤのコンパウンド(表面のゴム)と地面との間で発生した摩擦抵抗だけです。これが走り出してタイヤが高速で回転をはじめるとゴムは遠心力で回転の外周に向かって伸びようとします。地面から離れた箇所は外側に向かって膨らむような形状になり、接地したとたんに車重で潰されます。空気圧が低いと伸びて潰されてを連続的に行いますので、タイヤの断面形状が安定せず波打ったり、振動が出てしまったりします。極端にいうとグニャグニャと腰砕けになったりハンドルが振られたりします。適正な空気圧は遠心力や車重に負けずタイヤの形状を維持したり、内側からタイヤを地面に押し付けてコンパウンドの摩擦能力以上のグリップに寄与してくれます。氷の上で靴動かすと簡単に滑りますけど、靴を上からグッと押さえつけると摩擦が増えて少し滑りづらくなりますよね。適正な空気圧はコレをやってくれるわけです。ですからサーキットでレースするわけでもなく、一般道のワインディングを楽しむレベルの僕は空気圧特に下げません。メーカー指定の空気圧でそのままワインディング走ってます。
ただ前述した車両メーカーの指定空気圧は安全マージンを含んでますから、一人乗りで路面状況が分かるところを走るなら多少落としても良いとは思います。10%前後の変更なら実走行に問題はありませんから、ワインディング走る時に違いを体感してみるのもアリだと思います。ただ空気圧下げ過ぎたときちゃんと戻せる様に携帯用空気入れは必須です。最近はコンパクトな電動モノも出てますしね。僕は週に1回乗っても乗らなくても自分のバイクは空気圧調整します。最低でも2週間に1回は調整してもらいたいところです。バイク館は全店に無料貸し出しのエアボンベがありますから、営業時間中はいつでも空気圧点検できますヨ!このメーカーのこの銘柄のタイヤはコンパウンドが、とかグリップがとかの前にまずキチンと空気圧。基本中の基本だけに忘れがちですけどね。
画像は僕のバイクのタイヤです。指定空気圧でもちゃんと全面使えます。(いや無理に使わなくてもイイんですけど)今は「アマリング」っていうそうですね。(「余った」リングってことでしょうか)タイヤの端に未接地部分のリングが出来るのを嫌って、極端に空気圧下げる人がいるみたいですが論外です。昭和の時代は初心者だった頃に無理やり先輩にワインディングに連れて行かれて、タイヤの端にチョークで落書きされました。「コレ消してこい!」ってスパルタ指導でしたけど、当然今はそんなことしちゃいけません。もちろん今は僕も路面状況・交通状況を判断して走ってます。峠の走りも空気圧の変更も個人の責任です。他に迷惑掛からないように。。。

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