【初心者向け】自分でできるバイクの簡単メンテナンス方法!

【初心者向け】自分でできるバイクの簡単メンテナンス方法!

メンテナンス

2025/09/11

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バイクを長く安全に楽しむためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。しかし、「バイクのメンテナンスは難しそう……」と感じている初心者の方も多いのではないでしょうか? そこで、バイクのメンテナンスの基本から、初心者でも簡単にできるセルフメンテナンスまで、分かりやすく解説します。洗車やサビ取りにはじまり、チェーン掃除・調整、タイヤ空気圧の確認、各部の注油やオイル交換、さらには具体的な作業手順まで、詳しく説明します。 自分でメンテナンスすることで、愛車の状態を把握し、故障を未然に防げます。また、実際に触れることで知識を深められるのも大きなメリットです。この記事を参考に、愛車をベストコンディションに保ち、安全で快適なバイクライフを送りましょう!

バイクのメンテナンスを始めよう

「バイクのメンテナンス」と聞くと難しく感じるかもしれません。しかし、メンテナンスは愛車の状態を知るための健康診断のようなものであり、安全なバイクライフにつながる、ライダーには不可欠な作業です。

まずは、すべての基本となる洗車や、走行前にチェックすべき項目を把握することから始めましょう。愛車をメンテナンスすれば、バイクへの理解と愛着がさらに深まります。

洗車とサビ取りはメンテナンスの基本

バイクメンテナンスの第一歩は、洗車とサビ取りから始まります。洗車とサビ取りは、単に車体を美しく保つためだけではありません。自分の手で隅々まで洗うことで、普段は気づきにくいオイルのにじみや部品の緩み、小さな傷といった愛車の異常を早期に発見できる絶好の機会になります。

特に金属パーツに発生したサビは、放置すると腐食が進み、部品の強度やバイクの耐久性を低下させてしまう危険なサインです。見た目をきれいにするだけでなく、バイクの状態を正確に把握し、安全性を維持するために重要な作業なのです。

重要な10項目を日頃からチェックしよう!

バイクのコンディションを良好に保ち、安全なライディングを楽しむためには、日常的な点検が欠かせません。走行前に主要なポイントを確認する習慣をつけることで、多くのトラブルを未然に防げます。ここでは、特に重要となる10のチェック項目について、詳しく解説します。

・タイヤ

タイヤはバイクが唯一、地面と接する重要なパーツです。乗車前には空気圧が適正か、スリップサインが出ていないか、ひび割れや異物が刺さった傷がないかを目で見て、しっかりと確認しましょう。

空気圧が適正でないと、燃費の悪化だけでなく、グリップ力の低下といった事故の危険性が高まるため、定期的にエアゲージで空気圧を測りましょう。

・ブレーキパッド

ブレーキパッドは、バイクを安全に停止させるための最重要部品のひとつです。パッドの溝の深さや厚みを確認する習慣を身につけましょう。パッドの残量が3mm程度になったら交換時期のサインです。お使いのバイクのメーカー推奨値を確認し、交換を検討しましょう。

・チェーン

チェーンはエンジンの力を後輪に伝える大切な役割を担っており、チェーンのコンディションが走りを大きく変えます。たるみ過ぎや張り過ぎがないか、汚れやサビが付着していないかを確認しましょう。

・灯火類

ヘッドライトやウインカー、テールランプといった灯火類は、自分の存在を周囲に知らせ、安全を確保するための重要な保安部品です。エンジンを始動させ、ハイビーム・ロービームの切り替えやウインカーが左右共にきちんと点滅するかを確認しましょう。

・ブレーキフルード(油圧ディスクブレーキを装備したバイクの場合)

ブレーキフルードは、ブレーキレバーを握った力を油圧でブレーキキャリパーに伝える重要な液体です。ハンドル付近にあるリザーバータンクの小窓を見て、液量がアッパー(上限)とロワー(下限)の間にあるかを確認します。

ブレーキフルード液の色が黒く濁っている場合は劣化しているサインなので、早めに交換しましょう。

・バッテリー

バッテリーはエンジン始動や灯火類、各種電子機器を動かすための電力源です。セルを回した時のモーターの勢いが弱かったり、ホーンの音が小さく感じたりした場合は、バッテリーが弱っている可能性があります。

・エンジンオイル

「バイクの血液」とも呼ばれるエンジンオイルは、潤滑や冷却、洗浄などエンジン保護に不可欠な役割を担っています。オイル量を確認するには、車体を垂直にして点検窓を覗きます。オイルが規定量の範囲内にあり、極端に黒ずんだり濁ったりしていないかを確認しましょう。オイルレベルゲージが付いている車種の場合は、ゲージの棒の先端に付着したオイルを布で拭き取り、車体を真っ直ぐに保ったままねじ込まずに挿入し、再度引き抜いてオイル量が規定範囲内にあるかを確認します。

・冷却水(水冷エンジンの場合など)

冷却水(クーラント)は、走行中のエンジンの熱を吸収し、オーバーヒートを防ぐために必要な液体です。リザーバータンクを横から見て、液面がアッパー(上限)とロワー(下限)の間に保たれているかを確認しましょう。

・プラグ

スパークプラグは、エンジン内部で混合気に火花を飛ばし、燃焼・爆発のきっかけを作る点火装置の役割を担います。エンジンのかかりが悪い、アイドリングが不安定などと感じる場合は、プラグが消耗や劣化しているかもしれません。定期的に点検・交換しましょう。

・エアクリーナー

エアクリーナー(エアフィルター)は、エンジンが吸い込む空気からホコリやゴミを取り除き、清浄な空気を供給するためのフィルターです。汚れて目詰まりを起こすと、燃費の悪化やパワーダウンにつながりかねません。定期的に清掃し、走行距離に応じて交換しましょう。

セルフでできる初心者向けのバイクメンテナンス

日常点検に慣れてきたら、次は一歩進んで簡単なセルフメンテナンスに挑戦してみましょう。専用の工具や深い知識がなくても実践できる作業は意外と多く、愛車をより深く知れるという大きなメリットもあります。ここでは初心者でも安心して取り組める、代表的なメンテナンスの具体的な手順を解説します。

チェーンの掃除や調整

きれいなチェーンは見た目だけでなく、走行性能の向上とパーツの寿命を伸ばすためにも不可欠です。まず、チェーンクリーナーを吹き付けて古い油や汚れを浮かせ、ブラシで丁寧に落とします。

次に汚れをウエスで拭き取った後、チェーンルブ(潤滑・保護オイル)を可動部にまんべんなく注油しましょう。余分なチェーンルブが飛び散るのを防ぐため、全体をウエスで拭き取ります。最後にチェーンの「遊び」が適正な範囲(一般的にオンロードで2〜3cm)にあるかを確認しましょう。

タイヤの空気圧調整

タイヤの空気圧は、バイクの安全性と燃費、乗り心地を左右する重要な要素です。空気圧を測定する前に、愛車の適正空気圧を確認しましょう。適正空気圧は、サービスマニュアルのほか、車体のスイングアームやチェーンカバーなどに記載されていることが多いので、確認してみてください。

適正空気圧を確認したら、タイヤが冷えている状態でエアゲージをバルブにしっかり押し当て、現在の空気圧を測定します。エアゲージで測定した空気圧を確認し、規定値と比べて足りなければ空気入れで補充し、多ければエアゲージの突起などを使って少しずつ空気を抜いて調整しましょう。近年は設定した規定値に合わせて自動で空気を入れてくれる電動ポンプが一般的になっています。ボタンひとつで規定値の空気を入れてくれるので、ぜひご活用ください。

月に一回以上のタイヤ空気圧チェックを習慣づけることで、ベストな状態を保ちやすくなります。

注油

バイクにはチェーン以外にも、定期的な注油で動きがスムーズになる箇所があります。特に、ブレーキレバーやクラッチレバーの付け根(ピボット部)、サイドスタンドやセンタースタンドの可動部などが挙げられます。

これらの箇所に専用のグリスや潤滑スプレー、シリコンスプレーなどを適量塗布することで、操作が軽快になり、摩耗やサビの予防が可能です。注油後は余分な油を拭き取り、ホコリの付着を防ぎましょう。

オイル・オイルフィルターの交換

エンジンオイルの交換は、愛車の心臓部であるエンジンを長持ちさせるために欠かせないメンテナンスのひとつです。短い時間エンジンをかけて温め、オイルを排出しすい粘度にします。

その後、廃油処理箱をエンジンの真下に置き、ドレンボルトを外して古いオイルをすべて排出するという流れです。古いオイルがすべて抜け出たら、ドレンボルトを締め、新しいオイルを規定量入れましょう。オイル交換と同じ時期または、2回の交換につき1回のペースでオイルフィルター(エレメント)も交換するのが理想です。一方でこの作業はネジを舐めてしまうことや火傷の危険性もあるので、不安な方は無理せず専門店に依頼しましょう。

レバーの調整

ブレーキレバーやクラッチレバーの「遊び」は、操作性や安全性に大きく関わります。バイクによって調整方法は異なりますが、レバーの付け根にあるダイヤル式のアジャスターを回すことで、レバーとグリップの距離を自分の手の大きさに合わせて簡単に調整できます。

グローブをはめた状態で何度か握り、自分にとって操作しやすい位置を見つけてみましょう。

難易度が高い専門的なメンテナンスはバイク館へ!

セルフメンテナンスは愛車への理解を深める素晴らしい機会ですが、なかには専門知識や工具が必要となり、一歩間違えれば大きなトラブルにつながりかねない作業も存在します。安全に関わる重要な箇所や高度な整備に関わらず、少しでも不安を感じる場合は、無理せずにプロに任せることが大切です。

バイク館では、お客様のバイクライフを万全の体制でサポートするために、さまざまなサービスをご提供しています。

定期点検と基本メンテナンスを特別料金で依頼できる

セルフメンテナンスに加えて、プロによる定期的なチェックも愛車と永く付き合うために大切です。

バイク館では、国家資格を持つ整備士が、認証工場である全国の店舗で責任を持ってお客様のバイクを整備しており、他店で購入されたバイクの点検やメンテナンスもお受けします。点検時期にはお店から案内が届くので忘れる心配もありません。

初回点検・12カ月点検・車検もお任せください!

バイク館ではメンテナンスパックだけでなく、法定点検・車検も承っております。新車購入後の「初回点検」から、年に一度の「12カ月法定点検」、250ccを超えるバイクに必要な「車検」まで、国家資格を持つ整備士が国の基準に基づき、隅々まで厳しくチェックします。

特に現行車に不可欠な電子制御システムの診断も、専用テスターを全店舗に完備しているため、迅速かつ正確な点検が可能です。ブレーキやエンジンといった重要箇所はもちろん、自分では確認しきれない細部まで徹底的に点検・メンテナンスを行いますので、ぜひご利用ください。

まとめ:簡単なセルフメンテナンスとプロによる定期的なチェックで最高のバイクライフを!

今回は、バイクのメンテナンス初心者の方に向けて、ご自身でできる日常点検や基本的な整備について解説しました。セルフメンテナンスは、バイクを安全に長く楽しむための第一歩であり、どこまでを自分で行い、どこからをプロに任せるかを見極めることも大切です。

少しでも作業に不安を感じる場合や、法定点検・車検といった専門的な整備は、ぜひ「バイク館」にお任せください。全国の認証工場に国家資格を持つ整備士が在籍しており、お客様の愛車を責任を持って整備いたします。

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