バイクのオイル漏れが発生する要因とは?箇所別の修理方法を紹介

バイクのオイル漏れが発生する要因とは?箇所別の修理方法を紹介

メンテナンス

2024/04/24

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古いバイクを見てみると、エンジンやフロントフォークなどからオイル漏れが発生していることがあります。しっかり密閉されているはずなのに、どうしてオイル漏れが発生するのでしょうか。この記事では、オイル漏れが発生する要因を解説するとともに、オイル漏れが発生する箇所別に修理方法を紹介します。 バイクのオイル漏れに悩んでいる人はもちろん、古いバイクに乗っている方や自分でバイクをメンテナンスしてみたいと考えている方は必見です。

バイクのオイル漏れが発生する要因とは?

古いバイクだからオイル漏れは当たり前というわけではありません。オイル漏れの主な原因を解説します。

エンジンやフロントフォークはしっかり密閉されているため、新車時ではオイルが漏れるということはほとんどありません。しかし、生産されてから何年も経った旧車などでは、むしろオイル漏れは珍しいトラブルではなくなってしまいます。

それでは、バイクのオイル漏れはなぜ発生するのでしょうか。古ければ仕方ないわけではありません。まずはその要因を確認してみましょう。

エンジン内のオイルシールが主な原因

エンジンのオイル漏れで多いのが、スプロケット付近からの漏れです。この場合、ドライブアクスルシャフトのオイルシールの劣化が考えられます。 オイルシールは金属製リングにゴムが焼き付けられているパーツで、「リップ」と呼ばれる少し柔軟性を持たせた部分でオイルを遮断しているのです。このリップ部分が劣化することで、オイルを遮断しきれなくなり、オイル漏れが発生してしまいます。

フロントフォークのオイルシールにも要注意

エンジンと同様に、フロントフォークにも専用オイルが注入されています。そして、インナーチューブとアウターチューブの摺動部にオイルが漏れるのを防ぐためのオイルシールと、埃の侵入を防ぐためのダストシールがあります。ダストシールが劣化すると、埃が入り込んでオイルシールを傷つけ、オイル漏れの原因となるのです。 また、インナーチューブに錆ができると、フロントフォークの摺動時にオイルシールを傷つけて、オイル漏れを引き起こすこともあります。

オイル漏れの修理方法

オイル漏れを発見した場合、早期に修理することをおすすめします。エンジンのオイル漏れはオイル量の低下を招き、エンジントラブルの要因となるでしょう。フロントフォークのオイル漏れも、サスペンションの動きが悪くなり、走行性能や安定性の低下を招きます。また、飛散したオイルがタイヤやブレーキに付着すると、安全性も大きく損なうでしょう。

初期段階の応急処置としてはオイル漏れの防止剤が有効です。しかし、オイル漏れは放っておくとどんどん悪化していきます。根本的な解決を目指すなら、オイルシールを交換しましょう。

フロントフォークのオイル漏れは清掃が効果的

フロントフォークのオイル漏れは埃や錆が原因で起きることがほとんどです。つまり、フロントフォークを定期的に清掃することで、オイル漏れは防げます。

また、一般的にフロントフォークは1万キロメートルごとのオーバーホールが推奨されています。オーバーホールの際にフォークオイルやオイルシール、ダストシールなどの消耗品を交換し、インナーチューブの汚れを落とすことで、オイル漏れを予防できます。

バイクのオイル漏れが起こる別の要因も確かめておこう

エンジンのオイル漏れはヘッドカバーやジェネレーターなど、部位ごとに要因が異なります。それらを解説しましょう。

オイル漏れの要因はオイルシールだけではありません。特にエンジンはヘッドカバーやシリンダーなど、たくさんのパーツで構成されていて、それぞれのパーツにガスケットなどを挟み込んで密閉度を高めています。これらのパーツが劣化すれば、当然密閉度は弱まり、オイルが漏れ出てくるのです。

ここではエンジンを中心に、部位ごとのオイル漏れの要因を紹介します。

ヘッドカバーからのオイル漏れ

エンジンのヘッドカバーからオイルが漏れている場合、さまざまな要因が考えられます。まずはボルトやナットが緩んでいないかを確認しましょう。緩んでいれば、規定トルクで締め込みます。ボルトもナットも緩んでいない場合、ガスケットの劣化が考えられます。ガスケットは修復不可で、交換するしかありません。

また、旧車の場合はヘッドカバーとシリンダーヘッドの合わせ面が歪んでいることもあります。そうすると合わせ面をならし直す「面研」という作業が必要です。

ドレンボルトからのオイル漏れ

エンジン下部にはオイル交換時に古いオイルを排出するためのドレンボルトがあります。ドレンボルトからオイルが漏れている場合は要因として、締め付け不良やドレンワッシャーの使い回しが考えられるでしょう。

ドレンボルトが緩んでいないかを確認し、問題なければドレンボルトを抜き取り、ワッシャーを交換します。ドレンワッシャーは通常のワッシャーと異なり、締め付けた際につぶれることによってボルトとエンジンとの密閉度を高めます。そのため、使い捨てが基本です。使い回さないように注意しましょう。

ジェネレーターからのオイル漏れ

ジェネレーターはエンジンの稼働によって電力を作るパーツです。ステーターコイルと呼ばれることもあり、エンジンのクランク部分外側に設置されています。ジェネレーターはオイルに浸されていませんが、内部からのオイル漏れでドロドロになってしまっている車両があります。

この場合、「グロメット」と呼ばれるゴム製パーツが劣化している可能性が高いでしょう。修理にはグロメットの交換が必要です。

オイルフィルターからのオイル漏れ

オイルフィルターはエンジンオイルを濾過するパーツですが、定期的な交換が必要なため、比較的容易にアクセスできます。そのため、オイル漏れが生じやすいパーツです。

交換時にOリングを使い回すと、オイル漏れが発生しやすくなります。オイルフィルターを交換する際は、一緒にOリングも交換しましょう。また、組み付け時にはOリングへのオイル塗布が必要です。密着しやすくなり、オイル漏れを予防します。

エンジンブロックとシリンダーの継ぎ目からのオイル漏れ

エンジンブロックとシリンダーの継ぎ目からオイルが漏れていたり、にじんだりしている場合、ベースガスケットやシリンダーガスケットが劣化している可能性が高いでしょう。

ガスケット交換はシリンダーを外す必要があり、モデルによってはエンジンを下ろさなければなりません。難易度の高い修理なので、プロに相談することをおすすめします。

ほんの少しにじんでいるだけなら、まずは様子見として、オイル漏れ防止剤で処置しておいてもよいでしょう。ただし、それでオイル漏れが完全に直ることはありません。あくまでも応急処置ですので、時期を見てきちんと修理しましょう。

バイクのメンテナンスならバイク館へ!

バイクのオイル漏れを直すには、専門的な知識が必要なことも少なくありません。バイクの修理やメンテナンスを依頼するなら、安心の技術を提供するバイク館がおすすめです。

バイクのオイル漏れは、ボルトの緩み程度であれば自分でも直せるでしょう。しかし、Oリングやガスケット交換となると専門的な知識や技術が必要です。少しでも自信がなければ、プロに相談しましょう。

バイク館なら充実した整備技術を納得の価格で提供してくれます。オイル漏れなどのトラブルが起きても、バイク館に任せれば安心です。

定期点検と基本メンテナンスをパックしたメニューを提供

バイク館では定期点検とオイル交換などの基本メンテナンスをお得なパック料金で提供する『Bikeep(バイキープ)』を展開しています。全国に展開するバイク館店舗の全てが認証工場で、各店舗に国家資格整備士が在籍しています。

排気量やメーカーを問わず、またバイク館以外で購入したバイクでも加入できるので、安心の整備を受けたいライダーにはうってつけなのです。

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Webサイトからの仮予約にも対応

バイク館で整備を依頼したい場合、まずはWebサイトにアクセスしましょう。整備予約(仮予約)がWeb上で可能で、仮予約後に店舗スタッフから連絡が入ります。そこで日程などの最終確認を行えば、本予約成立です。誰でも簡単に予約できるので、信頼できるバイクショップを探している方は、ぜひ一度、利用してみてください。

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まとめ

バイクのオイル漏れは、はじめはにじむ程度でも、どんどん悪化する可能性があります。バイク館ではWebサイトで整備の仮予約が可能なので、ぜひ活用してみてください。

バイクのオイル漏れは長くバイクに乗っていると一度は経験するトラブルです。しかし、初期の段階ではバイクが動かなくなるようなこともないため、そのまま放置してしまう人がいます。しかし、オイル漏れを放置すると重大な故障につながることもあるため、発見したらなるべく早く処置しましょう。

バイク館のWebサイトから整備の仮予約が可能です。オイル漏れをはじめ、愛車のメンテナンスや修理に困っていたら、一度利用してみてはいかがでしょうか。

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