バイクのバッテリー電圧が低下する原因とは?正しい計測方法も紹介

バイクのバッテリー電圧が低下する原因とは?正しい計測方法も紹介

メンテナンス

2024/04/24

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バイクのヘッドライトやウインカーを正常に機能させるためには、バッテリーが必要です。現行車両を含め、車種によってはバッテリーに十分な電圧がなければ、エンジンをかけることもできません。そんな重要なパーツだからこそ、バッテリーの電圧には常に気をつけておきたいものです。 この記事では、バッテリーの電圧が低下した原因や対処法を紹介します。また、バッテリー電圧の正しい計測方法も紹介するので、バッテリー異常に悩んでいる人やバッテリーのことを知りたい人は必見です。

バイクのバッテリーの正常な電圧値はどのくらい?

バッテリー電圧の正常値は約13Vですが、エンジンを始動しているときや気温によって変化します。

バッテリー電圧の正常値は、約13Vです。ただし、これはバッテリーから直接測定した数値で、どのような状態で電圧を測定したかによって、正常値は大きく異なります。例えばエンジンを始動して、アイドリングしているときは約14Vです。アクセサリー線から測定したときは約12.4Vあれば問題ないでしょう。

ただし、気温が下がればバッテリー性能は低下します。一般的には25℃あれば性能は100%発揮し、1℃下がるごとに1%ずつ性能が低下するといわれています。

バイクのバッテリー電圧が低下する原因と対処法

グリップヒーターなどの電装品を多くつけている場合にはバッテリーの電圧が低下しやすくなります。サインに気づいたら、チェックしてみましょう。

バッテリーの電圧低下にはさまざまな原因があります。ここではよくある原因と、その対処法を紹介します。先述の通り、気温の低い冬はバッテリー性能が低下します。もともと電圧が低下しがちな冬の季節は、より注意深くバッテリーを気遣いたいものです。

また、バッテリーの電圧低下のサインについても紹介しますので、いまバッテリーに問題がない方もぜひ読んでみてください。

消費電力が発電量を上回る

最近はUSBソケットやシガーソケットを装着しているバイクが多くあります。また、グリップヒーターやETC車載器もスタンダードな装備といえるでしょう。さらに電熱ジャケットをバイクのバッテリーから給電していることも少なくありません。

しかしバッテリーの消費電力が高くなり、エンジンの発電量を上回ってしまうと、バッテリーの電圧が低下してしまうのです。電子機器や電熱アイテムを装備する際は、消費電力と発電量を計算してから装着したり、使ったりしましょう。ただし、バイクの発電量は取り扱い説明書には記載されていません。サービスマニュアルで調べるか、懇意のバイクショップで確認してもらいましょう。

休憩後の使用には要注意

例えば高速道路などを走っているとき、エンジンは高回転で回っているので発電量は多くなっています。そのため、電熱ウェアやUSBソケットなどを使用していても、バイクは問題なく走ります。しかし、実は発電した電気はほぼそのまま電装品に使われていて、バッテリーへ十分に充電できていなかったということがあるのです。

この場合、休憩後にエンジンをかけようとしても、セルモーターが回らないということがあります。セルモーターは最も電気を使うパーツのひとつで、使えなければエンジンがかからなくなります。注意したいポイントといえるでしょう。

バッテリーの電圧低下のサイン

サーキットテスターなどの専用器具で測るまでもなく、ある程度であればバッテリーの電圧低下を判断できます。

主なサインとしては、「セルモーターが回りにくくなってエンジンがかかりにくい」「ヘッドライトが暗い」「ウインカーをつけたときにアイドリングの回転数が下がる」「電装品を使ったときにエンストしそうになる」などの症状です。これらの症状が出たら、バッテリーの電圧低下を疑いましょう。

バッテリー上がりが起きたときの対処法

バッテリーが上がってしまい、エンジンをかけられなくなってしまっても、慌てるのは禁物です。バッテリー上がり直後であれば、その場でできる対処法があります。

まずはバイクの電源をオフにして数分待ちましょう。そうすることでバッテリー電圧が回復することがあります。完全に回復することはまれですが、セルモーターを回せるようくらいに復活することがあるのです。また、押しがけも有効な手段です。ただし、F.I(フューエルインジェクション)車やバッテリー点火モデルは、バッテリーが完全に上がった場合はかかりません。

それらが駄目な場合は、ジャンプスターターを使ったり、ブースターケーブルを使って周りのバイクや車のバッテリーとつなげたりして、エンジンを始動させます。ロードサービスに加入しておくのも有効な手段といえるでしょう。

バイクのバッテリー電圧を定期的に確かめておこう

バッテリーの電圧を測るにはサーキットテスターが必要です。正しい使い方を覚えて、電圧をチェックしてみましょう。

バッテリーは消耗品です。そのため長期間使い続けていると、使い方によらなくとも自然と電圧は落ちていきます。そして、最終的には充電をしても電圧が回復しなくなるのです。

そこで、定期的に電圧を計測して、バッテリーの状態を把握しましょう。サーキットテスターの使い方や正常値と異常値の見極め方などを紹介します。

サーキットテスターの使い方

バッテリーの電圧を測定するには「サーキットテスター」という専用器具を使います。テスターには機種によって多少異なりますが、「V=電圧」「DC=直流」「AC=交流」「DCV=直流測定ゾーン」など、計測するシーンに合わせたモードがあります。

バイクのバッテリー電圧を測る場合は、ダイヤルをDCVの50Vや20Vなど、12Vよりも大きい数字に合わせましょう。10Vなど、12Vよりも小さいモードだとテスターが壊れることがあるので要注意です。

テスターの針をバッテリーの端子に当てて、電圧を計測します。この際、黒(マイナス)の針をマイナス端子に当ててから、赤(プラス)の針をプラス端子に当てましょう。

エンジンが停止しているときに計測した場合

エンジンを停止した状態で計測したとき、12V以上あれば問題ありません。11V台になると、少しバッテリーが弱っていると判断できるでしょう。11V台前半の場合、車種によってはエンジン始動が困難なこともあります。10V台以下なら、充電が必要です。

充電器を使って、バッテリー充電を行いましょう。これから充電器を購入する方には、満充電になると自動的に充電をストップする「フロート充電」タイプの充電器をおすすめします。

エンジンを始動させたときに計測した場合

エンジン停止状態で測定した後、可能ならエンジンを始動して再測定してみましょう。始動後しばらくすると発電が始まり、電圧が上がります。このとき、14V前後まで上がれば問題ありません。

12V以下のままなら、充電できていないため、オルタネーターなどの発電部品が故障している可能性があります。また、アクセルを開けたときに15Vを超えるようなら、レギュレーターなどの電圧を調整する部品の故障を疑いましょう。

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まとめ

バッテリーが上がってしまうとエンジンがかけられなくなることもあります。定期的なチェックを行いましょう。心配な方はバイク館に相談することをおすすめします。

電装品など、バッテリーは思わぬ理由で急に電圧が下がることがあります。また、問題なく使っていても、経年によって交換が必要です。急なバッテリー上がりを避けるためにも、定期的なチェックを心がけましょう。

自分で作業するのは不安だという場合は、バイク館の利用がおすすめです。バイク館ではWebサイトで作業の仮予約ができたり、在庫の検索ができたりと、とても充実しています。バイクライフを楽しく過ごすためにも、バイク館ホームページをご活用ください。

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