バイクツーリングを楽しむためには、しっかりとした準備が必要です。ツーリングに必要な装備や持ち物をそろえることで、旅の安全性と快適さが大いに向上します。 本記事では、ツーリングに欠かせないアイテムをカテゴリ別に詳しく解説し、初心者の方でも安心してツーリングが楽しめる役立つ情報をお届けします。この記事を参考に万全の準備で最高のツーリングに出かけましょう!
安全で快適なツーリングを楽しむためには、体を守る装備があると安心です。ここでは、ライダーの安全を守り、長時間の走行でも疲れにくい、必須の装備について詳しく解説します。
バイクツーリングにおいて、ヘルメットはライダーの命を守る最も重要な装備です。頭部を保護する安全性はもちろんのこと、長時間のライディングにおける快適性も重視されます。
ツーリングに適したヘルメットを選ぶ際は、まず安全規格への適合を確認しましょう。日本のJIS規格や国際的なSNELL規格など、信頼できる安全基準をクリアした製品を選ぶと安心です。
長距離ツーリングの疲労を少しでも軽減するには、快適なヘルメットを選ぶことも必須です。頭のサイズにぴったりとフィットし、内装の肌触りが良く、長時間着用しても圧迫感や不快感がないものを選びましょう。
試着の際は、実際にバイクに乗る姿勢で被ってみて、視界の確保や首への負担がないかを確認しましょう。風切り音の少なさや、ベンチレーション機能による通気性の良さも、暑い時期や寒い時期のツーリングで快適さを左右するポイントです。
シールドは、夜間走行時の視認性を考慮し、クリアまたは薄いスモークのピンロックシールドを選ぶと良いでしょう。これにより、走行中の視界不良を防ぎ、安全性を高められます。
ヘルメットは高価ですが、安全と快適なツーリングのためにも妥協せずに選びたいアイテムです。
ツーリングにおいて、グローブは手の保護と操作性において欠かせないアイテムです。転倒時に手を地面についた際の衝撃から守るだけでなく、走行中の風、飛び石、虫などからも手を保護します。また、ハンドルの振動を吸収し、長時間のライディングによる手の疲労を軽減する役割も果たします。
快適なツーリングには、季節や天候に応じたグローブの使い分けが重要です。夏場は、通気性に優れたメッシュ素材やパンチングレザーが採用されたタイプがおすすめです。これらは手の蒸れを防ぎ、快適な状態を保ちます。
冬場は、保温性と防風性に優れた裏起毛素材や、ゴアテックスのような防水透湿素材のグローブを選びましょう。手の冷えは操作性の低下や疲労に直結するため、特に防寒対策が重要です。
また、突然の雨に備え、防水性のあるグローブや、すぐに乾く素材の製品を選ぶと安心です。プロテクター付きのグローブは安全性も高まります。バイクの操作感を損なわないよう、フィット感や指先の動かしやすさを確認し、用途に合った最適なグローブを選びましょう。
バイク用のライディングウェアは、ツーリングの安全性と快適性を両立させる重要なアイテムです。中には、転倒時の衝撃から体を保護する機能が強化されているウェアもあります。
安全を重視するなら、プロテクター内蔵モデルを選びましょう。肩、肘、背中、そして胸部にCE規格などの安全基準を満たしたプロテクターが装備されていれば、転倒時のリスクを軽減できます。
ライディングウェアは、季節やツーリングのスタイルに合わせて選びましょう。例えば、夏は通気性の良いメッシュ素材や、インナーとアウターを組み合わせることで温度調節がしやすくておすすめです。冬は、防風性・保温性に優れた素材や、電熱ウェア対応のものが体を冷えから守り、快適なライディングをサポートします。
長時間の走行でも疲れにくいよう、ライディングポジションに合わせた設計や、体の動きを妨げないストレッチ素材のウェアを選ぶと良いでしょう。また、反射材が取り付けられているものは、夜間走行時の視認性を高め、安全性が向上します。
デザイン性ももちろん重要ですが、安全性と機能性を最優先し、自分にぴったりのライディングウェアを見つけて、安心で快適なツーリングを楽しみましょう。
バイクツーリングでは、足元の安全性と快適性を確保するために、ライディングシューズがおすすめです。ライディングシューズは、スムーズなシフトチェンジやブレーキ操作を可能にするよう設計されています。
転倒時には足首や足の甲を保護します。普段使いのスニーカーでバイクに乗ると、クラッチ操作で痛めたり汚したりしてしまうので、バイクに乗るときは専用シューズを着用するなど使い分けるのが良いでしょう。
足首までしっかり覆われ、保護機能が高いライディングシューズがおすすめです。特に、くるぶし部分にプロテクターが内蔵されているモデルや、高い耐摩耗性を持つ素材が使用されているものが良いでしょう。
操作性も重要です。シフトペダルやブレーキペダルの操作時に滑りにくく、確実な操作ができるよう、ソールの素材や形状にも注目しましょう。
急な雨にも対応できるよう、防水透湿素材が採用されたタイプを選ぶと、悪天候時でも足元を快適に保てます。長時間のツーリングでは足の疲れがたまりやすいため、適度なクッション性があり、履き心地の良いものを選ぶことも大切です。
あなたのバイクやウェアのスタイルに合わせて、最適なライディングシューズを選びましょう。
ツーリング中に予期せぬトラブルに遭ったとき、車載工具やパンク修理キットは非常に役立つアイテムです。ロードサービスをすぐに呼べない場合でも、これらのツールがあれば簡単なトラブルなら応急処置ができるでしょう。一時的にツーリングの続行が可能になり、立ち往生などの最悪の事態を避けられるかもしれません。
車載工具は、必要最低限の六角レンチ、プラス・マイナスドライバー、スパナ、プラグレンチなどをそろえておくと良いでしょう。これらはミラーの緩みや小さなボルトの増し締めなど、ちょっとした調整に役立ちます。
そのほか、ツーリングの「お守り」として携行しておきたいのがパンク修理キットです。クギが刺さってタイヤがパンクした場合でも、簡易的な修理をすれば、最寄りのガソリンスタンドやバイクショップまでなんとか自走できる可能性があります。修理剤や空気入れがセットになった、バイク専用のパンク修理キットを選びましょう。
これらの道具は、使い方を事前に確認しておくと「いざ」というときに慌てずに対応できます。車載工具やパンク修理キットで対応できないトラブルもありますが、最低限の備えがあれば、ツーリング中も安心です。
安全なライディング装備が整ったら、次は旅の道中で役立つ「持ち物」を準備しましょう。現金や各種カード類から、予期せぬ天候変化に対応するアイテムまで、スムーズなツーリングをサポートする必需品をご紹介します。
現金やクレジットカード、ETCカードは、スムーズなバイクツーリングに欠かせない持ち物です。キャッシュレス決済が普及していますが、すべての場所で利用できるわけではありません。観光地などでは現金しか使えない場合もあるため、予期せぬ出費に備えてある程度の現金を用意しましょう。
クレジットカードは、ガソリンスタンドでの給油や宿泊費の支払いに便利です。ETCカードは、高速道路や有料道路をスムーズに通過するために必須のアイテムです。これにより、料金所での小銭の出し入れや停車の手間が省け、安全で快適なツーリングをサポートします。ETC専用の割引制度もあるため、経済的なメリットも期待できます。
スマートフォンのバッテリー切れや電波状況が悪い場所では、電子マネーやスマホ決済が利用できない場合も想定し、現金とクレジットカードは用意しておきましょう。
バイクツーリングの際は、運転免許証はもちろん、各種カード類を携帯しましょう。運転免許証は、バイクを運転する際に法的に携行が義務付けられています。警察官に提示を求められた際、すぐに提示できるよう準備しておきましょう。
ロードサービスに加入している場合は、その会員証やカードも忘れずに持参しましょう。ツーリング中のパンク、バッテリー上がり、エンジントラブルといった予期せぬ車両トラブルでロードサービスに連絡する際に役立ちます。
加入している保険会社の連絡先や、任意保険の契約者携帯カードなども持っておくと安心です。これらは緊急時に状況をスムーズに伝え、適切な対応を受けるために必要です。最近はスマホアプリで管理できるタイプもあるので、日頃からチェックしておくと良いでしょう。
また、緊急連絡先を記入したカードや、家族への連絡方法を記したメモなども準備しておくと、万が一の事態に備えられます。
急な天候の変化に対応するため、バイクツーリングの際はレインウェアを携行しましょう。日本の気候は変わりやすく、出発時に晴れていても山間部では突然の雨に見舞われることがあります。突然の雨に濡れると、体温が奪われて体調を崩す原因になるだけでなく、集中力が低下し、ライディングに支障をきたすでしょう。
レインウェアは、防水性と透湿性を兼ね備えたものがおすすめです。防水性はもちろん、透湿性があれば汗によるウェア内の蒸れを防ぎ、長時間着用しても快適です。
レインウェアにはさまざまな種類があり、ツナギなどの一体型もありますが、上下セパレートタイプなら、気温や雨の強さに応じて上着だけ羽織ったり、パンツだけ着用したりと、柔軟に対応できます。また、コンパクトに収納できる軽量なタイプはかさばらず携行しやすいため便利です。急な雨にも対応できるよう、レインウェアを常備する習慣を身につけましょう。
ここでは、ツーリングの快適性や安心感をさらに高めてくれる、「あると便利なグッズ」をご紹介します。準備しておくことで、バイクツーリングが格段に楽しく、トラブルにも強くなるでしょう。
スマホをナビとして活用するライダーにとって、スマホホルダーは便利なアイテムです。スマホの地図アプリをナビとして利用する際、スマホホルダーを装着すれば、画面をより見やすくなります。
選ぶ際の注意点としては、スマホの落下を防ぐため、固定力と耐振動性を重視しましょう。バイクの振動や風圧に耐えられる構造か、しっかり確認することが大切です。
雨天時にも安心して使用できるよう、スマホを覆うカバー付きの防水機能モデルを選ぶと良いでしょう。充電機能付きのスマホホルダーであれば、長時間のツーリングでもバッテリー切れの心配がありません。
ただし、走行中のスマホの注視や操作は、非常に危険なうえ、道路交通法違反となります。安全な場所に停車してから、スマホを操作しましょう。
バイクツーリング中にスマホをナビとして使ったり、カメラとして活用したりすると、バッテリーは想像以上に早く消費されます。モバイルバッテリーは、スマホやその他の電子機器の充電切れを防ぐ、まさに「命綱」とも言えるアイテムです。
電波状況の悪い山間部や、ガソリンスタンド、コンビニエンスストアが少ないエリアをツーリングする際には、モバイルバッテリーがあれば安心できます。
モバイルバッテリーを選ぶ際は、充電容量と携帯性に着目しましょう。ツーリングの時間や使用する機器の数に合わせて、適切な容量を選ぶことをおすすめします。
また、バイクの積載スペースには限りがあるため、コンパクトで軽量なモデルが良いでしょう。防水・防塵性能を備えたアウトドア向けのモバイルバッテリーなら、急な天候の変化や悪路での使用にも対応できます。
USBポートを備えたバイクであれば、走行中にスマホを充電することも可能ですが、万が一に備えてモバイルバッテリーを持っておくとより安心です。
バイクツーリング中、ライダーは想像以上に強い紫外線にさらされます。特に夏場や日差しの強い時期は、ヘルメットで覆われていない首元や手首、顔などが紫外線の影響を受けやすく、日焼けや肌のダメージにつながる恐れがあるでしょう。
日焼けによる肌の炎症や疲労は、ライディングの集中力を低下させる原因となるため危険です。日焼け止めは、快適なツーリングのための必須アイテムと言えるでしょう。
日焼け止めを選ぶ際は、高いUVカット効果(SPF、PA値)を持つ製品を選びましょう。汗をかいても落ちにくいウォータープルーフタイプや、塗布後にべたつきにくいものを選ぶと、ツーリング中でも快適に過ごせます。
顔や首元はもちろん、グローブとウェアの隙間、ライディングシューズとズボンの裾の隙間などにも忘れずにしっかり塗りましょう。
ビニール袋は、バイクツーリングで多用途に使える、まさに「あると便利な」アイテムです。突然の雨の際には、大切な電子機器や衣類、お土産などを濡らさないための防水用品として活躍します。また、使用済みのレインウェアや汚れた衣類を入れる際にも重宝するでしょう。
サイズの異なるビニール袋を数枚用意しておけば、さまざまな状況に対応できます。例えば、汚れたグローブやタオルを入れるための小さな袋から、急な買い物で増えたお土産を収納するための大きな袋まで、用途に応じて使い分けが可能です。ツーリング中に発生したゴミを一時的に入れておくゴミ袋としても役立ちます。
コンパクトに折りたたんでウェアのポケットやバッグなどに忍ばせておけば、かさばることもありません。予期せぬ事態への備え、そして荷物の整理整頓のためにも、ツーリングには数枚のビニール袋を持って出かけましょう。
ツーリング先でのバイク盗難に備えましょう。盗難防止用具は、大切な愛車を守るために用意しておくと安心です。観光地や飲食店、宿泊先など、バイクから離れる時間が長くなる場所では、盗難防止用具を活用しましょう。
盗難防止用具には、チェーンロック、U字ロック、ディスクロックなどがあります。チェーンロックは、バイクを柱やフェンスなどの固定物につないで施錠できるため、持ち去り防止に有効です。太く頑丈なものを選ぶと、切断されにくく、防犯効果がさらに高まります。
U字ロックは高い強度があり、ディスクロックはブレーキディスクに装着する小型のロックです。持ち運びが容易で、短時間の駐車時にも手軽に利用できます。
可能であれば、複数のロックを組み合わせて「二重ロック」を行うと、防犯性が格段に高まります。ロック解除に時間がかかることを嫌う窃盗犯を遠ざける効果があります。そのほか、アラーム機能付きのロックも、異常を感知した際に音で威嚇するため効果的です。
盗難防止用具を適切に活用し、安心できるツーリング環境を整えましょう。
長距離ツーリングやガソリンスタンドが少ない地域へのツーリングを計画するなら、コンパクトサイズのガソリン携行缶は、万が一のガス欠に備えるための心強いアイテムです。少量のガソリンを入れておくだけで、ガス欠による立ち往生という最悪の事態を避けられるでしょう。
携行缶を選ぶ際は、消防法令の安全性能基準に適合している「KHKマーク」や「UNマーク」の有無を確認する必要があります。ガソリンは引火性が高く危険な液体なので、安全性の確保が最優先です。
容量は約1リットル程度のボトルタイプがおすすめです。燃費にもよりますが、1リットルあれば約20km走行できるので、必要な走行距離をカバーできる容量の携行缶を選びましょう。素材は頑丈な金属製で、給油しやすいノズルが付いているものが適しています。
ガソリン携行缶は、決して常用するものではなく、あくまで緊急時のための「お守り」と考えることが大切です。正しい知識と取り扱い方法を理解し、消防法など関連法規を順守して、安全に携行しましょう。
ツーリングにおいて、持ち物と同じくらい重要なのが出発前の準備です。天気予報の確認からバイクの点検、そして走行ルートの設定まで、ツーリングを成功させるために欠かせない事前準備について解説します。
バイクツーリングにおいて、事前の天気確認は持ち物以上に重要な準備のひとつです。天候はツーリングの快適性や安全性に大きく影響するため、入念なチェックが欠かせません。
出発地だけでなく、目的地の天気予報、そして走行ルートの天候も確認しましょう。特に山間部を走行する場合、平地と比べて気温が低く、急な天候変化も珍しくありません。
降水確率だけでなく、風速や風向きもチェックが必要です。特に高速道路での横風はライディングに大きな影響を与えるため、強い風が予想される場合はルート変更も視野に入れましょう。
ツーリングの数日前から週間天気予報をチェックし、出発直前には時間ごとの詳細な予報や雨雲レーダーの活用をおすすめします。雨が降るタイミングや量、風の強さなどを把握し、適切な服装や装備を準備しましょう。
安全で快適なバイクツーリングには、出発前のバイク点検が欠かせません。ツーリング中の車両トラブルは、せっかくの楽しい気分を台無しにしてしまいます。
ツーリング前にはバイクをしっかり点検しましょう。燃料の残量、エンジンオイルの量、タイヤの空気圧と溝の深さ、チェーンの張り具合と注油状況、そしてブレーキの効き具合や灯火類(ヘッドライト、ウインカー、テールランプ)の点灯確認は最低限実施してください。
「ネン・オ・シャ・チ・エ・ブ・ク・トウ・バ・シメ」の順番で確認・点検するのが理想ですが、まずは「燃料、ブレーキ、車輪」といった基本的な部分から始めることをおすすめします。
ネン:燃料
オ:オイル
シャ:車輪
チ:チェーン
エ:エンジン
ブ:ブレーキ
ク:クラッチ
トウ:灯火類
バ:バッテリー
シメ:増し締め(ボルト・ネジなど)
特に、タイヤの空気圧は走行性能や燃費に大きく影響するため、定期的なチェックが欠かせません。
もしご自身での点検に不安がある場合は、無理をせず信頼のおけるバイクショップに点検を依頼しましょう。事前に点検を済ませておくことで、トラブルのリスクを抑え、安心してツーリングに出発できます。
目的地までのルートを楽しむことも、バイクツーリングの醍醐味の一つです。事前にツーリングルートを設定・確認しておくことで、ツーリングはより楽しいものになります。単に目的地を決めるだけでなく、どのような景色を見たいか、どのような道を走りたいか、どこで休憩したいかなどを具体的にイメージしながらルートを組み立ててみましょう。
ルート設定には、Googleマップやバイク専用のナビアプリ、ツーリングマップサービスがおすすめです。これらのサービスは、通行止めの表示機能や、景色が良いルートの提案、ガソリンスタンドや道の駅の情報提供など、便利な機能が充実しています。
バイクツーリングでは欲張りすぎず、無理のない計画を立てましょう。特に初心者の方は、走行距離を控えめに設定し、余裕を持ったスケジュールにすることで、予期せぬトラブルにも対応しやすくなるでしょう。
事前にルートをマップアプリなどに入力し、インカムなどを使って音声案内を受けられるようにしておくと、より安全にツーリングを楽しめます。
この記事では、安全で快適なバイクツーリングのための持ち物や装備、そして出発前の準備について詳しく解説しました。万全の態勢でツーリングに臨み、予期せぬトラブルを避けて最高のバイクツーリングを満喫しましょう。
また、バイク館では、レンタルバイクサービスを開始しました。豊富なラインアップの中から、あなたにぴったりの一台を見つけることができます。経験豊富なスタッフが、車種選びからツーリングプランまで、あなたのバイク旅を全力でサポートいたします。レンタルバイクを活用して最高の思い出を作りましょう!