【バイク維持費完全版】金額目安と維持費を抑える効果的な方法

【バイク維持費完全版】金額目安と維持費を抑える効果的な方法

維持費

2025/09/22

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バイクの維持費、どれくらいかかるか気になりますよね? この記事では、排気量別に維持費の目安を分かりやすく解説します。税金(軽自動車税種別割、自動車重量税)、保険(自賠責保険、任意保険)、燃料代、駐車場代、消耗品代、車検費用など、具体的な内訳を細かく見ていきましょう。 意外とかかる費用や、節約できるポイントもご紹介します。 燃費向上のための走り方、適切なメンテナンス、賢い保険選びなど、維持費を安く抑えるための具体的な方法を網羅しました。愛車の維持費を賢く管理して、快適なバイクライフを送りましょう! これからバイクを購入予定の方、すでにバイクに乗っている方も必見です。

【排気量別】バイクにかかる維持費の目安

バイクの維持費は、選ぶ排気量によって大きく異なります。税金や保険料はもちろん、車検の有無が年間コストに大きな影響を与える要素のひとつです。

ここでは、代表的な5つの排気量クラスに分けて、年間の維持費がどれくらいになるのか、具体的な金額を一覧表で見ていきましょう。あくまで一般的な目安ですが、ご自身のバイク選びや予算計画を立てる際の参考にしてください。

排気量51~90cc91~125cc126~250cc251~400cc401cc~
軽自動車税2,000円2,400円3,600円6,000円6,000円
自動車重量税0円0円4,900円
(新車購入時のみ)
1,900円 / 年
(車検時に2年分 / 3,800円を納付)
1,900円 / 年
(車検時に2年分 / 3,800円を納付)
自賠責保険料6,910円6,910円7,100円4,380円 / 年
(車検時に2年分 / 8,760円として)
4,380円 / 年
(車検時に2年分 / 8,760円として)
車検費用
(基本車検代金+検査印紙)
0円0円0円約25,000円 / 年
(車検毎に50,000円として)
約25,000円 / 年
(車検毎に50,000円として)
年間維持費(目安)8,910円~9,310円~15,600円~37,280円~37,280円~
※上記の合計額には、ガソリン代、駐車場代、メンテナンスなどの消耗品代、任意保険料は含まれていません。これらの費用は、利用状況により変動します

上記の表を見ると、250ccを境に車検費用が発生するため、年間の維持費が高くなることがわかります。

今回の合計額に含まれていない項目のうち、ガソリン代は年間走行距離やバイクの燃費によって変動する費用です。駐車場代は自宅に駐輪スペースがない場合に必要で、地域により月極料金は異なります。また、任意保険に加入する場合は、年齢、等級、補償内容により保険料が変わるため、個別の見積もりが必要です。

バイクの維持費の内訳【税金】

バイクを所有する上で避けては通れないのが、国や自治体に納める税金です。バイクに関連する税金には、年に一度納付する「軽自動車税種別割」と、特定の排気量で課される「自動車重量税」の2種類が存在します。それぞれ金額や納付のタイミングが異なるため、ここでしっかりと確認しておきましょう。

軽自動車税種別割

軽自動車税種別割は、毎年4月1日時点のバイクの所有者に対して課される地方税です。年に一度、5月頃に市区町村から納税通知書が郵送され、定められた期日までに金融機関やコンビニなどで支払う必要があります。

税額はバイクの排気量によって一律に決められており、年税額は次の通りです。

排気量軽自動車税種別割(年税額)
50cc以下2,000円
51~90cc以下2,000円
91~125cc以下2,400円
126~250cc以下3,600円
251cc以上6,000円
(2025年7月現在)

自動車税と異なり月割りの制度はないため、4月2日にバイクを売却した場合でも1年分全額を納める義務が生じる点には注意が必要でしょう。

自動車重量税

自動車重量税は、その名の通り車両の重さなどに応じて課される国の税金です。バイクの場合は、排気量によって税額が異なります。

排気量自動車重量税
125cc以下0円
126~250cc新車登録のみ4,900円
251cc以上車検毎に3,800円
(2025年7月現在)

125cc以下の原付には、自動車重量税は一切かかりません。126~250ccのバイクでは、新車として登録する際に一度だけ4,900円を支払う仕組みです。

車検が必要な251cc以上のバイクは、新規登録時と以降2年ごとの車検の際に、有効期間分をまとめて納付します。税額は、経過年数に応じて段階的に上がります。登録から12年目までは年間1,900円(車検時3,800円)が目安です。

バイクの維持費の内訳【保険】

万が一の事故に備える保険料も、バイクを維持するためには欠かせない重要な項目です。バイクの保険には、法律で加入が義務付けられている「自賠責保険」と、その補償を上乗せする「任意保険」の2つがあります。

それぞれの役割と補償範囲は大きく異なるため、その違いを正しく理解しておきましょう。

自賠責保険

自賠責保険は、公道を走行するすべてのバイクに法律で加入が義務付けられているため、「強制保険」とも呼ばれています。自賠責保険の目的はあくまで交通事故の被害者救済にあるため、補償は相手のケガや死亡といった対人賠償に限定されるのが特徴です。自分のケガやバイクの修理代、相手の車や物に対する賠償は一切補償されない点を理解しておく必要があります。

保険料は国によって定められており、どの保険会社で加入しても一律です。長期契約を結ぶほど1年あたりの金額は割安になります。

車検のない250cc以下のバイクは、うっかり期限切れにならないよう、自分自身で満期の時期を把握し、管理を徹底しましょう。

任意保険

任意保険は、自賠責保険ではカバーできない広範囲なリスクに備えるための、文字通り任意で加入する保険です。

自賠責保険の対人補償上限を超える高額な賠償金や、相手の車や物を壊してしまった際の対物賠償、さらには運転者自身のケガやバイクの修理代まで、契約内容に応じて幅広く補償してくれます。保険料は、年齢や運転歴(等級)、バイクの排気量、そして車両保険やロードサービスの有無といった補償内容によって異なります。

「任意」とはいうものの、高額な賠償リスクから自分自身を守るためには必要不可欠です。任意保険もバイクの重要な維持費のひとつと考えましょう。

バイクの維持費の内訳【その他】

税金や保険といった固定費のほかに、バイクに乗り続けることで発生するさまざまな費用があります。

ここでは、ガソリン代や、日々のメンテナンス・消耗品代、そして250cc超のバイクに必要な車検費用といった、具体的なランニングコストについて見ていきましょう。

ガソリン代

バイクの維持費の中で、乗り方により大きく変動するのがガソリン代です。ガソリン代は、主に「バイクの燃費性能」「年間の走行距離」「ガソリンの市場価格」という3つの要素で決まります。

例えば、リッター30km走るバイクで年間5,000km走行し、ガソリン価格が170円/Lの場合、年間のガソリン代は約28,300円という計算になります。自分の乗りたいバイクの大まかな燃費を把握し、年間でどれくらい走るかを想定することで、より現実的な費用感をつかめるでしょう。

駐車場代

ご自宅にバイクを置くスペースがない場合、月極駐車場や駐輪場の契約をしなくてはなりません。駐車場代は毎月発生する固定費です。料金は地域によって非常に差があり、都心部では月額1万円を超えることも珍しくありません。地方では数千円で見つかる場合もあります。屋根の有無やセキュリティーのレベルにより料金は変わります。

自動車ほどスペースを取らないバイクであっても、路上駐車はNGです。厳しく取り締まられる上、公共ルールとしても路上駐車は許されません。

愛車を安全に保管し余計なトラブルを避けるためにも、バイクの購入前に駐車(駐輪)スペースを確保し、駐車場代を維持費として計画に含めておきましょう。

消耗品代

安全に乗り続けるためには、走行距離や所有年数に応じてさまざまな消耗品を定期的に交換する必要があります。代表的なものとして、エンジンオイルやタイヤ、チェーンなどが挙げられます。

これらの部品は、バイクの性能を維持し、安全を確保するための重要なパーツです。交換の頻度や費用は、バイクの車種や排気量、乗り方によって異なります。急加速や急ブレーキの多い乗り方では、タイヤやブレーキの消耗が早まる傾向です。

具体的な金額は、人それぞれで変わるため一概には言えませんが、年間で数万円程度の予算を見込んでおくと安心です。

車検費用

250ccを超えるバイクを所有する場合、2年に一度(新車購入時は3年後)の車検が法律で義務付けられています。車検費用は維持費の中でも、大きな出費のひとつです。車検費用は、国に納める「法定費用(自動車重量税、自賠責保険料、印紙代)」と、お店に支払う「点検整備費用」の2つで構成されています。

法定費用はどの店で受けても一律です。例えばバイク館の場合、点検整備費用と法定費用を合わせた車検の総額は、国産バイクで60,000円台からが目安となります。

車検費用を2年で割り、1年あたりの負担額を計算しておくと、より正確な年間維持費を把握できます。

バイクの維持費を安く抑えるポイント

バイクの維持費は決して安くありませんが、日々の少しの工夫で節約可能です。乗り方から保管方法、保険の選び方まで、維持費を安く抑えるための具体的なポイントは数多くあります。ここで解説する効果的な「維持費の節約術」を知り、より経済的にバイクライフを楽しみましょう。

燃費を向上させる走り方を意識する

維持費の中でも特に変動しやすいガソリン代は、日々の運転方法を見直すことで節約につながります。具体的には、「急」のつく操作、つまり急発進・急加速・急ブレーキを避け、穏やかなスロットル操作と早めのアクセルオフを心がけることが基本です。

不必要なアイドリングを減らし、交通の流れに合わせて適切なギアを選択してエンジン回転数を低く保つことも燃費向上につながります。

このようなエコな運転は燃料消費を抑えるだけでなく、エンジンやブレーキといった各部品への負担を軽減することにもつながります。修理費用の削減にも貢献する手軽で効果的な節約術なので、積極的に意識しましょう。

適切なメンテナンスを行う

日々のメンテナンスを怠ると、バイクへのダメージが蓄積されて結果的に大きな出費を伴う手入れが必要になります。例えば、汚れたエアクリーナーや古いエンジンオイルを使い続けると燃費が悪化しますし、適正でない空気圧のタイヤは摩耗を早めてしまうでしょう。

メンテナンスを怠った結果、エンジン本体の不調や故障など、高額な修理費が必要となる重大なトラブルに発展しかねません。定期的なオイル交換や部品の点検・清掃は、バイクの性能を維持し、将来の大きな出費を防ぐための投資です。

愛車の健康状態を良好に保つことこそが、結果的に維持費の節約につながります。

直射日光の当たらない駐車場を選ぶ

愛車を保管する環境も、実はバイクの維持費に大きく影響します。特に、屋外で常に直射日光や雨風にさらされる環境は、バイクの劣化を早める要因です。

紫外線の影響によって、塗装の色褪せやシート表皮・タイヤ・樹脂パーツといった部品の硬化、ひび割れなどの劣化が進みます。また、雨による湿気は、金属部分のサビや電気系統のトラブルを引き起こしかねません。

理想の保管場所は屋内駐車場です。屋内駐車場の確保が難しい場合は、バイクカバーをかけましょう。直射日光を避けることで、外装パーツの交換費用や修理代を抑えられます。

保険を見直す

税金と並んで大きな固定費である保険料も、定期的な見直しにより節約できる可能性があります。法律で加入が義務付けられている自賠責保険は、1年ごとに契約するよりも、2年・3年・5年といった長期で契約する方が、1年あたりの保険料は割安になります。

任意保険については、自身のバイクライフの変化に合わせてプランを最適化することが重要です。例えば、使用用途が「通勤・通学」から「日常・レジャー」へ変わったり、年齢条件を適用できるようになったりした場合、保険料が下がる可能性があります。

年に一度は契約内容を確認し、現在の自分に合った無駄のないプランにしましょう。

維持費を理解して賢くバイクを選ぼう

今回は、バイクの維持費について、税金や保険、車検費用といった具体的な内訳から、日々の節約術までを網羅的に解説しました。バイクの維持費は排気量によって大きく変わり、特に車検の有無は大きな影響を与える要素です。バイクの維持費を正しく把握し、賢く節約する方法を知ることで、楽しいバイクライフの計画を立てられます。

維持費を抑えたバイク選びや、購入後のメンテナンスのご相談は、ぜひ「バイク館」にお任せください。全国のバイク館では、さまざまな排気量のバイクを豊富に取りそろえており、専門知識を持つプロのスタッフがお客様の予算や乗り方に合わせた最適なバイクをご提案します。

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