夏の暑さも落ち着き、いよいよ秋の気配を感じる頃に。快適なツーリングを愉しめる時期だけに「今年はキャンプツーリングにも挑戦したい!」と考えている方も多いのではないでしょうか?そんなライダーに向けて、今回は「キャンプツーリングに必要な物」と「バイクへの積載方法」を分かりやすく解説します。
櫻井伸樹 ライター・編集者。16歳よりバイクに乗り始め、日本および世界を旅する。ツーリング専門誌の編集者を経て独立。キャンプ、釣りなどアウトドア歴も長いことから、キャンプ用品のプロデューサーとしてアウトドア用品メーカーとコラボレーションするなど幅広く活動中。現在はBMWの二輪専門誌『BMWBIKES』(日栄出版)の編集長も務め、愛車のBMW R1300GSで日本中を巡っている。 |
キャンプツーリングに必要な荷物をご紹介します。一口にキャンプ道具と言ってもかなりの数に及ぶので、「衣」「食」「住」「その他」の4カテゴリーに分けて解説します。
バイク用のライディングウエアはプロテクターなどが備わっており、重くて素材も分厚いものが多いです。そんなライディングウエアを着たままキャンプ場で過ごすのは大変なので、リラックスできる普段着が必要になります。カジュアル系でもスポーツ系でも全然OK、アウトドア系ウエアならキャンプ場との雰囲気も合って快適かつ機能的に過ごせます。
テントに出入りするときの脱ぎ履きや、キャンプ場内で過ごすのにバイク用ライディングブーツだと何かと面倒です。キャンプ場での過ごしやすさを考えるなら、濡れても平気なサンダル一足を持っていくことをおすすめします。
焚き火の調節や熱くなったクッカーを持つのに必要なのが作業用グローブです。ライディンググローブだと熱で焦げてしまう可能性があるので、使い分けるようにしましょう。
日光が直接当たるキャンプサイトで過ごす際の必須アイテムが帽子とサングラスです。日差しの強い夏の熱中症対策としても用意しておくと良いでしょう。
立ち寄り温泉に入るときはもちろん、バイクの朝露を拭いたりと、何かと使う場面があります。忘れた人は、コンビニで買い揃えるようにしましょう。
クッカーは、大小の鍋二つとフライパンがセットになったものが使いやすく一般的です。素材はアルミ、ステンレス、チタンなどがありますが、それぞれ一長一短あります。
アルミは熱伝導率が高く、調理の際、食材に熱を均一に伝えやすいのが特徴です。比較的安価なところも嬉しいポイントですが、他の素材に比べて柔らかく、痛んだり変形しやすいところが難点です。
ステンレスは丈夫で錆びにくく、保温性も高いところが魅力です。アウトドア調理で名前が出るダッチオーブンにもステンレスのものがあり、煮込み料理など長時間加熱する料理向きの素材です。難点は、他の素材に比べてやや重いところ。価格帯は他の素材の中間のものが多いです。
軽量で高強度、さらに錆びにくいと強みが多いのがチタンです。金属臭が少ないので料理の味を存分に堪能できます。他の素材の製品に比べて高価なので、ご予算に余裕があってキャンプ場での調理にこだわりたい人はぜひチタン製品をお買い求めください。
マグカップや皿も必須アイテムですね。ペットボトルの飲み物が買い求めやすい世の中ですが、キャンプ場の雰囲気を楽しむためにもマグカップや皿は揃えておきましょう。ご飯を炊くメスティン(飯盒)も含まれます。
調理をするならガスバーナーは必須です。焚き火で調理もできますが、難易度高めなので安定した火力が得られるガスバーナーを用意しましょう。ガス缶は、アウトドアシーンで良く目にするOD缶と、家庭用コンロなどで使われるCB缶の2種類があり、バーナーのタイプによって違うので事前に確認しましょう。
食器を準備するなら、スプーン・フォーク・ナイフ・箸などのカトラリーも必要になります。ナイフやハサミが1セットになったマルチツールを1つ持っていると大変便利ですが、それぞれ独立したものを100円ショップで買い揃えれば十分です。特にまな板を忘れるとキャンプ場ではかなり困るので、忘れないようにしましょう。
ツーリング先の市場や道の駅などで購入した生肉や刺身を持ち運ぶのに欠かせないクーラーボックス。積載を考えると折り畳めるソフトクーラーボックスがベストです。バイクに積むので、容量は3〜5リットルが適量でしょう。保冷剤があれば良いですが、出先でもらえるドライアイスを活用するのも良いです。
塩、砂糖、コショウ、醤油、油を用意できれば良しです。マヨネーズやケチャップ、コンソメはお好みで揃えましょう。アウトドアショップにいくと、持ち運びやすい調味料グッズが販売されているので便利ですよ。
キャンプの醍醐味である焚き火。直火禁止のキャンプ場では焚き火台が必須になるので、あらかじめ準備しておきたいところ。合わせて防炎シートや火ばさみ、火を起こす道具(ファイヤースチールやライター)も用意しましょう。ソロツーリングなら、コンパクトなソロサイズの焚き火台が良いでしょう。
拭き掃除はもちろん、着火の手助けになるなどキッチンペーパーはあらゆる場面で役立ってくれます。丸々1本はかなり嵩張るので、ある程度の枚数だけ持っていくのも良いでしょう。
ご紹介するグッズを一式並べてみました。順に解説します。
キャンプツーリングでは1人用テントだと狭いため、2人用を選びましょう。なぜなら、人間が宿泊するスペースに加えて、ヘルメットやバッグなど嵩張る荷物を置くためのスペースが必要だからです。さらに可能なら、テント入り口前に張り出す屋根付きスペース「前室」が広いテントを選ぶことをおすすめします。雨天時でもシューズ類を安心して置いておけますし、テントに入る前に安心してシューズを脱ぎ履きできるからです。
地面に敷く緩衝材です。就寝時、シュラフ(寝袋)の下に敷いて寝心地を良くします。空気を入れるエアーマットと、写真のようなウレタン素材のマットタイプがあります。前者はコンパクトで持ち運びやすい一方、長く使っていると経年劣化でパンクすることがあり、後者は安価で長持ちするけど積載時に嵩張るなど、それぞれ一長一短あります。用途に合わせて選んでみてください。
シュラフも用途によってタイプが変わってきます。真冬にキャンプをするのでなければ5度前後のオーソドックスなシュラフを選んでおけばOKです。
必須というわけではありませんが、雨や日除けに用いるタープも、ひとつあればいろいろ活用できます。テント前に貼って前室代わりに使うも良し、天候が不安定なときのくつろぎスペースに用いるも良し。積載に余裕があれば、ぜひ。
雨が降っていたり地面がぬかるんでいるとき、防水シートが一枚あればその上に荷物を載せられます。安価なものでいいので、折り畳んで一枚入れておくと、キャンプ場で活用すること間違いなし。
キャンプ用の椅子やテーブルは、一定の強度と収納時のコンパクトさをポイントに選ぶと良いでしょう。いずれも大きければキャンプ場で大いにくつろげますが、バイクの積載量に合わない収納サイズだと邪魔になってしまいます。アウトドア用品にはコンパクトな椅子やテーブルが豊富に揃っているので、ご自身に合ったアイテムを選んでください。
キャンプの必須アイテム、ライト(ランタン)も準備が必要です。LED製ライトが現在主流で、他にガスランタン、オイルランタンなどがあります。最低でも10時間は灯してくれるメインライトに加え、手元を照らしたり持ち運びに使えるサブライト(頭につけるヘッドライトなど)があると良いでしょう。
多くの虫が巣食うキャンプ場での虫除け対策は必須です。虫除けスプレーや蚊取り線香の他、刺されたあとの軟膏があればベスト。就寝時に蚊がいるとそれだけで眠れないので、虫除け対策は入念にしましょう。
汚れた手や汗、さらにはテーブル拭きにと、ウエットティッシュもキャンプのマストアイテムです。コンビニや100円ショップで手に入れられる簡素なものでいいので、必ず荷物に忍ばせておきましょう。
暑い日がまだまだ続く中でのキャンプツーリングにおいて、日焼け止めも必要な対策です。日焼けそのものが後々体力を奪いますし、結果的にライディングにも悪影響を及ぼします。日焼け止めクリームはライダーの必需品と言ってもいいでしょう。
旅先での急な体調不良や怪我への備えとして、鎮痛剤、絆創膏、アルコール消毒液などを持参すると良いでしょう。
生活必需品のひとつとなっているスマートフォン、ツーリング時にナビゲーションとして活用している方も多いでしょう。キャンプ場で充電できないことも多いので、そんなときのためにポータブルバッテリーを備えておくと安心です。LEDランタンの充電にも活用できるので、持っておいて損のないアイテムです。
車載工具が備わっていない昨今のバイクや中古バイクの方は、旅先でのトラブルを見越して最低限の工具キットを用意しましょう。針金、プライヤー、結束バンド(タイラップ)が備わっているとなお良し。応急処置できるパンク修理キットも用意しておきましょう。
ボタンひとつで自動的に空気が入れられる電動ポンプは、パンク時の心強い味方になります。なかにはポータブルバッテリーとして活用できる製品もあるので、必ず用意しましょう。
天気予報で快晴と言われていても、空模様が急に変わることはツーリングでは良くあること。キャンプ場が山の場合は天候が常に変わることが多く、雨に見舞われる確率は高まります。レイングローブやシューズカバーもあれば言うことありませんが、レインウエアは必ず一着備えておきましょう。
荷物を固定するための伸縮式ロープキットです。ツーリングネットよりもしっかりホールドできるので、1セット持っておくと何かと活用できます。
キャンプツーリングで最初に頭を悩ませるのは、大量の荷物をどうやって積むか、です。もっともシンプルで確実な方法は、キャンプツーリング用の専用バッグを用いて積んでいく方法です。各バッグの特徴と性質をご紹介しましょう。
バイクのタンデムシートやキャリアに積むシートバッグは、もっとも大きな荷物を収納できるバッグです。大小さまざまなサイズの製品が各社からリリースされていますが、使いやすいのはキャンプツーリング用に開発された大型シートバッグでしょう。
写真の製品はTANAXの「キャンピングシートバッグ2 ヘリテイジエディション」というシートバッグで、20年に及ぶベストセラーモデル「キャンピングシートバッグ2」をクラシカルなテイストにしたものです。最大75Lという大容量を誇り、あらゆるタイプのバイクにも取り付けやすいベルトが各所に設置されています。小物を入れるサブポケットや、積載量が増やせる拡張機能を持ち合わせていて、キャンプツーリングを楽しむライダーの多くが愛用しています。
キャンプツーリングの荷物のなかでも特に大きいのがテントです。シートバッグの選び方次第で、テントをバッグに収納するか、シートバッグや別の箇所に搭載するか、が分かれてくるかと思います。お好みのシートバッグ次第で積み方が変わりますが、大きな荷物をシートバッグに収納できれば、別々に積んでいる他の荷物が落下するという危険性を下げられるので、積載に自信がない方はこのような大きなシートバッグを選択肢に入れてみてください。
TANAX MFK-310 キャンピングシートバッグ2 ヘリテイジエディション 価格:36,080円(本体価格 32,800円) 材質:1680Dポリエステル+PVCレザー+牛革 サイズ:[最小時]350(H)×620(W)×350(D)mm [最大時]350(H)×820(W)×350(D)mm 本体重量:4.50kg 容量:59~75L 最大収納量:14.0kg |
バイクの後部両脇に搭載するのがサイドバッグです。積載性アップはもちろん、シートバッグよりも低い位置に搭載するので、バイクの操舵性にも良い影響を与えるアイテムです。マフラーの形状やサスペンションの位置など、バイクのリア周りによって合わないタイプのサイドバッグもあるので、製品の適合車種に含まれているか、リア周りの幅に合う製品か、あらかじめ調べてから購入しましょう。バイク用品量販店にお目当ての製品があれば、訪れて装着させてもらうのも良いでしょう。
TANAX MFK-311 サイドトランクケース ヘリテイジエディション 価格:38,500円(本体価格 35,000円) 材質:1680Dポリエステル+PVCレザー+牛革 サイズ:300(H)×420(W)×220(D)mm*片側 本体重量:4.76kg 容量:40(片側20)L 最大収納量:5.0(片側2.5)kg |
ガソリンタンクの上に搭載するタンクバッグは、乗車時にサッと取り出したいものを収納しておくと非常に便利なバッグです。タンクバッグには「マグネット式」「吸盤式」「ベルト式」の3タイプがあり、金属製のタンクならマグネット式で貼り付けられますし、樹脂製のタンクカバーが備わっているバイクには吸盤式やベルト式でホールドしましょう。写真の「TANAX スマートタンクバッグM」はベルトも備わるマグネット式なので、万が一の落下にも備えています。財布やスマートフォン、ポータブルバッテリー、サングラス、帽子、ポケットティッシュ、目薬など持ち歩くことが多いものを収めておくと、貴重品入れとしてバイクから離れるときでも気軽に持ち運べます。
TANAX MFK-176 スマートタンクバッグM 価格:12,100円(本体価格 11,000円) 色:ブラック 材質:600Dポリエステル サイズ:[最小時]110(H)×185(W)×300(D)mm 本体重量:0.90kg 容量:5.5~11L 最大収納量:4.0kg |
行き先や日数によって、悪天候に見舞われる可能性が高いキャンプツーリングでは、ライディングウエアだけでなくバッグの防水にも配慮しましょう。高速道路を走行中に急な豪雨に見舞われたりすると、搭載しているシートバッグに防水カバーをかけたくてもすぐに停車できず、ようやく立ち停まれたときにはバッグがぐっしょり濡れていた……ということも起こり得ます。ナイロン製のシートバッグでもある程度撥水はできますが、絶対に浸水しないかというとそうではありません。
ビニール系の合成繊維「ターポリン」を用いた縫い目のない完全防水シートバッグは、強い雨でも浸水をシャットアウトします。前述のシートバッグほど機能性には優れていませんが、雨への万全の対策となるバッグです。あらゆる悪天候に備えたキャンプ道具と言えど、濡れっぱなしにしては劣化も早まります。頭を悩ませてしまいますが、雨天時の備えとして完全防水バッグを選択肢に入れておきましょう。
ライディングを快適にするために、荷物は極力バイクに積載してライダーは身軽にしておきたいですが、小休止の際の手荷物にこだわりたい人はショルダーバッグやウエストバッグなども活用しましょう。バイク用品メーカーからも多数製品が出ていますが、好みのデザイン、そして身体にしっかりフィットするものであれば一般的なバッグでも問題ありません。
しっかりと荷物を固定できていないバイクを旅先で見かけることがしばしばあります。自転車用ネットで荷物を縛っていたり、多くの荷物を細いロープで固定していたり、荷物が傾いたままの状態で走っていたり……。
万が一荷物を落としてしまったら、それは落とし主の責任になります。また、落下物が第三者に損害をもたらした場合、落とし主は損害賠償責任を負うことになります。
大きなバッグやキャンプ用品を積む際は、しっかりと固定させることが何より重要です。固定されているかどうかの判断は、荷物を積んだ状態で揺さぶってみてもぐらつかないかどうかで確認できます。荷物だけがグラグラと動く状態なら、固定力が足りていないということになります。一般販売されているシートバッグなら装着方法が記載された説明書が付属しているので、説明書の通りに固定させましょう。
多くの荷物を積載するうえで知っておきたい3つのポイントを解説します。
キャンプツーリングで荷物を積載するうえで覚えておきたいポイントのひとつが、バッグ内に余裕を持たせることです。多くの荷物でバッグがパンパンだと、道中で荷物を取り出しづらいし、キャンプの食材など追加する荷物を収納できないからです。旅先で購入するお土産を入れるスペースも確保しておきたいところです。
TANAXの「キャンピングシートバッグ2 ヘリテイジエディション」と「サイドトランクケース ヘリテイジエディション」を用いて上記のキャンプ道具一式を収納してみたところ、キャンピングシートバッグにすべて収まり、サイドトランクケースは空の状態になりました。
そこで、左側のサイドトランクケースにはソフトクーラーボックスを入れて食材専用とし、右側のサイドトランクケースにはレインウエアや工具類などすぐに取り出したいものを入れて、利便性を高めました。
バイク専用に開発されたバッグなら、過積載にならない範囲でかなりの荷物を収納することができます。取り出す優先度の高い用品の配置と合わせて、空間を有効活用しましょう。
一枚あると、何かと役立つ防水シート。ぬかるんだ地面の上にシートを広げれば安心して荷物を置けます。テント設営時には手順に沿ってパーツを見つけやすくなるし、撤収時にはバラしたパーツをまとめられて収納しやすくできます。急な作業中の雨でも、防水シートを被せて簡易的な雨対策にもなります。
アウトドア用品のひとつ「エマージェンシーシート」もこの防水シートの役割を果たしてくれるので、ひとつ持っているとキャンプ場で活躍してくれるでしょう。
バイク用品メーカーが作ったシートバッグは、ベルトとバックルなどできちんと固定できる設計になっていますが、バイクのタイプによってはがっちりと固定できない場合もあります。また、完全防水バッグにはシートへの固定ベルトが付属していないことも。
そんなときに役立つのが、ストレッチコード(パワータイベルト)です。しっかりと上から下へ向けて固定することを心がけましょう。少しでも傾いていたり歪んでいたりすると、正しくテンションがかからず荷物がグラついてしまいます。
前述した通り、万が一荷物が落下などしたら大変なことになりますし、落ちなくても荷物がグラグラしているだけで、ライディングも不安定になります。荷物がしっかり固定されているかどうか、積載時はもちろん乗車前にも入念に確認しましょう。
キャンプツーリングのような大きな荷物を積む場合、それがあまりに大きな荷物だと法律違反になることもあり、罰せられる可能性もあることを知識として知っておきましょう。
バイクへの荷物の積載については、道路交通法で定められています。要約すると、以下のようになります。
・積載物の重量は、最大60kgまで ・積載物の長さは、乗車装置または積載装置からプラス30cmまで ・積載物の幅は、乗車装置または積載装置からプラス30cmまで(前後30cm、左右15cmを超えないこと) ・積載物の高さは、積載時の高さが地上から2mまで |
この中に出てくる「乗車装置」とは、いわゆるシートやステップなどライダーやパッセンジャーが乗車するうえで荷重をかける部位を指します。「積載装置」とは、一口に言うと「荷台(キャリア)」を指していて、トップケースやシートバッグ、サイドバッグなども積載装置として扱われます。キャリアを搭載していないシート後部に荷物を載せる際は、リアシートを「積載装置」ではなく「乗車装置」として扱います。
キャリアなどの積載装置の長さが30cmだった場合、積載物の長さは60cm以下に抑えなければなりません。リアシート(乗車装置)に直接積む場合、リアシートの最後尾から30cmまで、幅は左右15cmずつまでに収めるようにしましょう。
積載物の大きさが規定値を超えている場合は「積載物大きさ制限超過」、積載方法が規定値内に収まっていない場合は「乗車積載方法違反」という道路交通法違反に該当し、それぞれ違反点数が1点、反則金6,000円(原付一種は5,000円)の罰則となります。別々の違反なので、大きさと積み方の両方で違反した場合、違反点数2点、反則金12,000円(原付一種は10,000円)と加算されてしまうのでくれぐれもご注意ください。
道路上に積載物を落下させると「転落積載物等危険防止処置義務違反」(違反点数1点)になるうえ、その落下物により交通事故が起きた際は損害賠償が請求されることもあるので、積載する荷物の大きさと重さ、そしてしっかりと固定させることを心がけましょう。
キャンプツーリングに必要な荷物から豆知識まで、細かく説明してきましたが、キャンプツーリングには何かと難しい部分やハードルがあるものの、事前の準備や最低限の知識をあらかじめ学んでおけば、スムーズに第一歩を踏み出すことができます。使ってみたいキャンプ道具が問題なく積めるか、いろいろ持っていきたいけどライディングに支障をきたさないか、そんなことを夢想する事前準備がすでに楽しいのもキャンプツーリングの魅力です。
誰にも迷惑をかけない形で、あらゆる状況に柔軟に対応できる賢い用品選びと積載方法でキャンプツーリングをめいっぱい楽しみましょう。