バイクの売却にはいろいろな方法がありますが、中でも「出張買取」が人気です。予約した日時に自宅やバイク保管場所に買取業者が来てくれる方法で、店舗まで足を運ばなくてよいのが大きなメリットといえます。では、他にも出張買取にはメリットはあるのでしょうか。また、デメリットや注意点はどうでしょう。そんな出張買取の気になるポイントや売却の流れ、高額買取のポイントなどをまとめました。
バイクを売りたいと思った時、バイクショップへ出向いたり、個人間売買を利用したりと、さまざまな方法があります。「出張買取」はその中でも人気の売却方法で、その名の通り、自宅まで買取業者が来てくれて査定、買取を行ってくれるサービスです。
では、出張買取は他の方法に比べてどのようなメリットがあるのでしょうか。4つのポイントについて、解説します。
最大のメリットは、買取業者が自宅まで出張して査定を行ってくれる点にあります。売主は店舗まで足を運ばなくてもよいので、手間が大きく省けるでしょう。
もちろん、バイクの保管場所が月極駐車場やガレージ、職場など、自宅から離れている場合でも、あらかじめ住所を指定しておけば、そこまで出張してくれます。
名義変更など、バイク売却後の手続きを買取業者が代行してくれるのも大きなメリットといえるでしょう。個人間売買では、バイクを売った後の名義変更は買主か売主のどちらかがしなければなりません。買主にお願いした場合、名義変更がなかなかされずにトラブルになることも少なくないようです。
しかし出張買取なら、買主はバイク買取の専門業者なので、基本的にそうした手続きは買取サービスで代行してくれます。
契約後の一定期間内なら、その契約を破棄できる「クーリングオフ」を使えるのも、出張買取のメリットです。バイクの売却方法はいろいろありますが、実は出張買取だけがクーリングオフを使えます。
買取交渉を進める中で、「ついつい業者の勢いに飲み込まれてしまった」「断りづらくて、契約してしまった」という時に契約を破棄できるのは、うれしいポイントといえるでしょう。
エンジンがかからなかったり、パーツが足りなかったりといった状態の悪いバイクでも、基本的に出張買取なら買い取ってくれます。そうしたバイクでもパーツ単体や素材に分けることで、業者には買い取るだけの価値があります。よほどの状態でない限り、買取を断られるケースはありません。
ただし、査定を申し込む際に動かないことは伝えておいた方がよいでしょう。
出張買取はメリットだけではなく、注意するべきポイントもあります。しかし、あらかじめ知っていれば回避できることばかりなので、対策をしっかり行えば、大きな問題になることはないでしょう。
出張買取をスムーズに利用し、そのメリットを最大限に活用するためにも、ここでは注意点と対処法を解説します。
出張買取の際に出張費を請求されることがあります。あらかじめ買取業者のWebサイトなどを確認して、出張費が必要かどうかを確認しましょう。また、出張費の他に買取手数料の有無も要チェックです。
実際には出張買取をメインにしている業者であれば、出張費や手数料が発生することはほとんどないようです。
一般的な相場よりも低い買取金額を提示してくる可能性があるので、注意が必要です。買取業者はなるべく安くバイクを買い取りたいと考えているため、まず初めに低い金額を提示してくるのです。
金額が上がることもあるので、提示額に納得いかなければ交渉しましょう。その際、スムーズに交渉を進めるためにも、あらかじめ相場を調べておくことをおすすめします。
専門業者にバイクを売却する方法として、出張の他に「持ち込み」があります。店舗に直接バイクを持っていって、査定をしてもらう方法です。
バイクの持ち込み査定にもメリットと注意点があります。ここではそれぞれのポイントを解説するので、バイクを売る時の参考にしてみてください。
出張買取は予約が必要ですが、持ち込みの場合は店舗にスタッフがいるため、飛び込みで査定を受け付けてもらえることが多いようです。しかし、査定担当者が不在のこともあるので、予約した方が確実ではあります。予約する場合でも、出張買取よりは日時の融通は利くようです。
また、出張買取は「わざわざ来てもらった」という心理的要因で断りづらいと感じる方が多いようですが、持ち込みの場合は査定額に納得いかなければ断りやすいというメリットもあります。
売却契約の成立後、「やはり考え直したい」と思っても契約を破棄することはできません。出張買取は「訪問販売」のためクーリングオフが適用されますが、店舗持ち込みは自分の意思で店舗まで足を運んでいるため、適用外といえます。店舗で売却する際は、より慎重に売却の可否を判断しましょう。
また、店舗持ち込みで売却すると、基本的にはバイクはそのまま置いていくことになります。帰りの手段を確保する必要もあります。
出張買取の依頼から売却制約まで、どのような流れで進めていくのかを解説します。
売りたいバイクと書類を準備します。必要な書類は「登録書類(車検証など)」「自賠責保険証明書」「納税証明書」「身分証明書(運転免許証)」「認め印」などです。
買取業者に出張買取を依頼します。電話やメール、問い合わせフォームから行うことが一般的です。その際、車名や年式、走行距離などを聞かれることがあるので、あらかじめメモをしておけばスムーズに予約できます。
業者やバイクの状態によっても異なりますが、10分~30分程度で終わるようです。一般的にはその場で買取金額が提示されます。金額に不満がある場合は交渉しましょう。
交渉がまとまれば、契約成立です。買取業者が持ってきた書類へサイン、押印します。契約書はしっかり読みましょう。売却金は買取業者によって、その場で受け取れる場合と後日振り込まれる場合があります。
バイクの買取価格は車種や年式、走行距離だけでは決まりません。実は、査定前や査定当日に買取価格をアップさせるコツがあります。
それは洗車や純正パーツの用意など、バイクの状態をより良く見せることです。つまり、バイクをきれいに見せ、大切にしていることをアピールすることが重要といえます。ここでは、その具体的な方法と理由を説明しましょう。
査定直前にバイクを洗車して、きれいにしましょう。「どうせ買い取り後に洗車をするから」という理由で、汚れたまま査定に出す方がいますが、大きな間違いです。
車体が汚れていると、埃なのかオイル漏れによる油汚れなのかが判別しにくくなります。そうすると、買取業者は万が一に備えて、オイル漏れを前提とした安い買取価格を提示するのです。
また、汚れたバイクよりもきれいな方が心象も良くなりますし、バイクが大切に扱われてきたという印象を与えます。
長期間放置していたバイクでも、エンジンはかかるようにしておきましょう。エンジンがかかれば、エンジン本体はもちろん、ヘッドライトやウインカーなど、バイクの状態がよく分かります。逆に、エンジンがかからなければ不明な点が多くなり、査定額はどうしても低くなってしまいます。
バッテリーが上がっている場合は、安い物でよいので交換することをおすすめします。ただし、それ以上の修理費用がかかる場合は、修理代と査定額のアップ具合の見極めが必要です。
バイクをカスタムして社外パーツに交換している場合、純正パーツがあれば用意しておきましょう。カスタムはあくまでも「個人の趣味」として判断されるので、よほど高価だったり、希少だったりしない限り、プラス査定となることはありません。しかし、純正パーツがあれば、「純正状態+カスタムパーツ付随」ということでパーツ分も考慮されることがあるようです。
ただし、純正パーツがなくても、わざわざ購入する必要はありません。
しっかりとメンテナンスしていることをアピールするのも、高く買い取ってもらうためのポイントです。
査定では、買取業者はバイクの実状を確認して買取価格を決定します。そこでメンテナンス履歴などを披露すれば、補足情報として有益なものになるでしょう。整備手帳やメモがあればより有効です。
査定では交渉が必要になることも少なくありません。その時、ただ「価格を上げてほしい」と言うだけではなく、客観的な情報があれば、より有利に交渉を進められます。
提示された買取価格に満足したとしても、即決はせず、契約書の内容をよく確認しましょう。
業者が故意ではなかったとしても、口頭での約束と契約書の内容が違っていたということは、実際によくあることです。また、あらためて相場に見合った価格なのかも含めて、再確認することをおすすめします。
バイクの出張買取には、自宅まで買取業者が査定に来てくれるので手間がかからず、クーリングオフも適用されるなど、さまざまなメリットがあります。しかし、買取業者によっては出張作業費が発生したり、買取額が低くなったりと、注意も必要です。
バイク館の出張買取サービスなら、出張作業費は無料で、店舗買取より査定額が低くなるということもありません。中古車は全国展開する自社ネットワークで流通させるため、中間マージンがかからず、むしろ高価格での買取が好評です。バイクの出張買取を考えているなら、一度バイク館にご連絡ください。