ヤマハのなかでも大柄な車体とカウルが印象的なFJR1300。「タンデムでの欧州縦断ツーリングを最高に楽しめるツアラー」という開発コンセプトを持つこのバイクについて、気になっている方もいるでしょう。 その外観とスペックのとおり、FJR1300は、高速道路での快適な巡航性能とスポーツバイクらしい走りを兼ね備えたヤマハのスポーツツアラーです。 本記事では、FJR1300の歴史やモデルごとの違い、魅力などについて解説します。FJR1300の魅力を知りたい方や購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
ヤマハ FJR1300は、高速道路での快適な巡航性能とスポーツバイクらしい力強い走りを兼ね備えたスポーツツアラーです。タンデム走行を念頭に置いて開発されたこのバイクは、長距離ツーリングでも疲れにくい設計と、1,300cc水冷4気筒エンジンによる高い走行性能が評価され、国内外で多くのライダーから支持されてきました。
ここでは、FJR1300の歴史や、各モデルの違いについて解説します。

FJR1300(2002)
FJR1300は、2001年にヤマハのフラッグシップスポーツツアラーとして誕生しました。
従来のFJシリーズを受け継ぎ、1,300ccの水冷4気筒エンジンを搭載しています。長距離ツーリングでの快適性とスポーツバイクらしい走行性能を兼ね備え、高速道路からワインディングロードまで幅広いシーンで活躍するモデルとして高く評価されました。
発売当初はヨーロッパ市場向けに展開され、ヤマハを代表するスポーツツアラーとして存在感を強めました。その後も改良を重ねながら約20年間販売され、今なお根強い人気があります。

FJR1300A 20th Anniversary Edition(2022)
FJR1300は、約20年にわたり販売され、20周年を記念して企画された「20th Anniversary Edition」を最後に、2022年モデルをもって生産を終了しました。
最後を飾った「20th Anniversary Edition」は、ブラックを基調にゴールドのホイールやエンブレム、20周年記念エンブレムなどを採用した特別仕様車です。
現在は新車での購入はできませんが、高い完成度を誇るスポーツツアラーとして、中古車市場でも高い人気を維持しています。

FJR1300AS(2013)
FJR1300シリーズには、年式や仕向地によってモデル構成が異なりますが、ベースグレードにあたるモデルと、装備を充実させた「FJR1300A」、電子制御シフトなどを備えた上級仕様の「FJR1300AS」が展開されてきました。
FJR1300Aは一般的なクラッチ操作を行う仕様で、後期型では6速ミッションやアシスト&スリッパークラッチが採用され、操作性が高められています。
一方、FJR1300ASは、クラッチ操作が不要な電子制御シフト「YCC-S」と電子制御サスペンションを搭載した上級モデルです。長距離ツーリングや渋滞時でも快適な走行をサポートします。
FJR1300は、2001年の登場以来、基本コンセプトを維持しながら快適性や走行性能を高める改良を重ねてきました。初代から4代目まで改良を重ね、電子制御技術の採用や装備の充実によって、時代に合わせた進化を続けています。
ここでは、初代から4代目までの特徴を見ていきましょう。

初代FJR1300は、2001年に登場しました。
新開発の1,300cc水冷4気筒エンジンやアルミフレーム、シャフトドライブを採用し、高速道路での安定感とスポーティーな走りを両立しました。また、電動で高さを調整できるスクリーンや、調整式リアサスペンション、大容量の25L燃料タンクなど、長距離ツーリングを快適にする装備が充実しています。
その後も改良が続けられ、2003年にはABSを搭載した「FJR1300A」が追加されました。さらに、ブレーキ性能の向上やスクリーンの大型化、盗難防止装置の採用といった利便性と安全性の強化が施され、旅先でも安心してツーリングに集中できるモデルとして成熟していきました。

2代目は2006年に登場し、快適性と操作性をさらに高める改良が行われました。
2代目では全モデルにABSが標準装備となり、新たに電子制御シフト「YCC-S」を搭載した上級モデル「FJR1300AS」が追加されました。クラッチレバー操作を行わずにシフトチェンジができるため、渋滞や長距離ツーリングでの負担を軽減できることが大きな特徴です。
また、ラジエーターやカウル形状の見直しによって排熱性能を向上させたほか、電動スクリーンの可動範囲を拡大しました。ハンドルやシート位置も調整できるようになり、ライダーの体格に合わせた乗車姿勢を選べるようになっています。

3代目は2013年に登場しました。外観デザインを一新するとともに、日本国内仕様が正式に発売されたことが大きな特徴です。
性能面では電子制御スロットルを採用し、走行モードの切り替えやクルーズコントロール、トラクションコントロールなどの電子制御機能を搭載しました。これにより、高速道路での快適性や安全性がさらに向上しています。
上級モデルのFJR1300ASでは、電子制御シフトの性能が進化したほか、電子制御サスペンションも採用されました。荷物の量や乗車人数に合わせて足回りを調整できるため、さまざまなツーリングシーンで快適な走りを実現しています。

4代目は2016年に登場しました。
最大の変更点は、5速から6速へのトランスミッションの変更です。全体のギア比を見直したことで、発進から高速巡航までより滑らかな加速を実現しました。また、FJR1300Aにはアシスト&スリッパークラッチを採用し、クラッチ操作を軽くするとともに、減速時の車体の安定性も向上しています。
装備面では、ヘッドライトやテールランプをLED化し、新しいメーターを採用するなど、視認性と利便性が向上しました。さらにFJR1300ASには、夜間のカーブで進行方向を照らすコーナリングランプを搭載し、安全性も強化されています。
2022年には20周年を記念した「20th Anniversary Edition」が発売され、このモデルを最後にFJR1300シリーズは約20年の歴史に幕を下ろしました。

FJR1300は、大型ツアラーならではの快適性とスポーツバイクらしい走行性能を兼ね備えたモデルです。ここでは、FJR1300の魅力とスペックを解説します。
FJR1300の魅力は、長距離ツーリングを快適に楽しめる性能と、高速道路でも余裕のある力強い走りを両立していることです。
車体は大型で重量がありますが、1,300ccの大排気量エンジンによって発進や加速はスムーズで、走り出すと車重を感じにくい安定した走行性能を発揮します。また、上体が起きた自然なライディングポジションや厚みのあるシート、路面からの衝撃を吸収するサスペンションにより、長時間の走行でも疲れにくい設計となっています。
快適装備も充実しており、モデルによっては電動スクリーンやグリップヒーターなどが手元で操作可能です。乗車時でも調整できるので、安全性はもちろん、常に楽な状態で高速道路や一般道などでのツーリングを遂行できます。
FJR1300(4代目)の主なスペックは、以下の通りです。
| 項目 | スペック |
| 全長 | 2,230mm |
| 全幅 | 750mm |
| 全高 | 1,325mm |
| 軸間距離 | 1,545mm |
| 最低地上高 | 130mm【125mm】 |
| シート高 | 805mm(低い位置・出荷時) 825mm(高い位置) |
| 車両重量 | 289kg【296kg】 |
| 燃料タンク容量 | 25L |
| 燃料消費率 (WMTCモード値) | 16.6km/L(クラス3、サブクラス3-2、1名乗車時) |
| エンジン | 水冷 4ストローク DOHC 4バルブ 直列4気筒 |
| 総排気量 | 1,297cc |
ヤマハ FJR1300は、高速巡航性能と長距離ツーリングでの快適性を兼ね備えたスポーツツアラーです。2001年の登場以来、電子制御技術や快適装備を充実させながら進化を続け、多くのライダーから支持されてきました。
現在は生産終了となっていますが、中古車市場では今なお高い人気を誇ります。FJR1300の購入を検討している方は、豊富な中古車を取り扱うバイク館をご利用ください。豊富な在庫のなかから、自分にぴったりのFJR1300を見つけてみてはいかがでしょうか。