バイクに乗ろうとしたとき、「セルを押してもエンジンがかからない」「キックのかけ方が分からない」と不安になった経験はありませんか? エンジンの始動は、バイクに乗るうえで基本的な操作ですが、仕組みや原因を知らないとトラブル時に戸惑ってしまうでしょう。 本記事では、バイクのエンジンのかけ方であるセルとキックスタートの違いや、始動しないときに考えられる原因や対処法などを詳しく解説します。 セルとキックスタートの違いについて知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
バイクのエンジンのかけ方には、セルボタンを使う方法とキックスタートでかける方法の2つがあります。
現在のバイクはセルボタンが主流ですが、キックスタートが使われる車種も存在します。それぞれの特徴を見ていきましょう。

セルボタンでの始動は、スイッチを押すだけでエンジンがかかる方法です。力を使わず簡単に始動できるため、多くのバイクに採用されています。
セルボタンは、バイクの右手側のハンドル付近にあり、エンジンがかかったら指を離します。長く押し続けると負担がかかる場合があるため、どのくらい押し続ければ良いか不安なときは購入店に相談してみましょう。

キックスタートは、足でペダルを踏み込んでエンジンをかける方法です。
踏み込む力が直接エンジンに伝わる仕組みのため、電気に頼らず始動できる点が特徴です。昔のバイクや一部の現行車で採用されています。
エンジンをかけるときはペダルを出し、ゆっくり踏み下ろしていきます。踏み下ろす際に固さを感じたら、搭載されている場合はデコンプレバーを引き、キーをONにしてから一気に踏み下ろしましょう。
失敗するとペダルが強く戻ることがあるため、勢いよく最後まで踏み切ることが大切です。
セルやキックスタートを使ってもバイクのエンジンがかからない場合、いくつかの原因が考えられます。ここでは、バイクが始動しない原因を4つ解説します。

セルが回るのにもかかわらずエンジンがかからない場合、最初に確認したいのがキルスイッチです。
キルスイッチは、緊急時にエンジンを止める役割があるため、キルスイッチが切れているとエンジンは始動しません。気づかないうちに触れて切り替わっている場合もあります。
そのままセルを回し続けると電気を消耗するため、始動できないときはまずキルスイッチを確認しましょう。

セルが回らないときは、バッテリーが上がっている可能性があります。
長く乗っていなかったり、短い距離の走行が続いたりすると、十分に充電されないため、バッテリーが上がるのです。ランプが暗くなる、音だけして動かないといった症状も目安になります。
定期的にバイクに乗ってバッテリーが上がらないようにしましょう。

バイクには、事故を防ぐための安全装置が備わっています。安全装置が働いているとセルが動かなくなることがあります。
また、安全装置の接触不良も、エンジンがかからなくなる原因の1つです。定期的な点検で防げますが、異常を感じたら専門店に相談するようにしましょう。

キルスイッチやバッテリーに問題がない場合、部品の不具合が原因の可能性があります。
エンジンの始動に関わる部品が正常に働かないとエンジンはかかりません。音がいつもと違う、反応がないと感じた場合は注意が必要です。
無理に操作を続けず、早めに点検を受けることで大きな故障を防げるでしょう。

セルやキックスタートを試してもエンジンがかからない場合は、無理に操作を続けないことが大切です。自分で解決しようとして何度も操作すると、状態を悪化させてしまうおそれがあります。
ここでは、バイクが始動しないときの対処法を2つ解説します。
原因が分からず対処できない場合は、バイクショップやガソリンスタンドなどの近くの修理先へ持ち込む方法があります。
専門知識を持つスタッフに直接見てもらえるため、状態を正確に判断してもらえる点が安心です。ただし、エンジンがかからないバイクは手で押して移動させる必要があります。距離が長いと体力的な負担が大きくなるため、近くに修理先がある場合に検討すると良いでしょう。
走行先でトラブルが起きた場合や、近くに修理先がないときはロードサービスが役立ちます。
任意保険に付帯している場合、専門スタッフが現場まで来て点検を行い、対応できる内容であればその場で作業してくれます。修理が難しい場合でも、修理工場までバイクを運んでもらえるため安心です。
事前に補償内容や移動距離の条件を確認しておくと、いざというときに慌てずに行動できるでしょう。

バイクの不調や始動トラブルを防ぐためには、日頃の点検と定期的なメンテナンスが欠かせません。
バイク館では、全店舗に電子故障診断機を導入しており、バイクの状態を正確かつスムーズに確認できます。国内主要メーカーに対応した診断機に加え、幅広い車種に使える機器も備えているため、電子部分の異常も見逃しにくいです。
また、新車を購入した方には、一定期間または走行距離に応じた無料点検を実施しています。さらに、定期点検では見えない部分まで確認し、使い続ける中で消耗しやすい部品も同時にチェックします。
安心してバイクに乗り続けたい方は、バイク館の点検サービスを活用してみてください。

バイクのエンジンのかけ方にはセルボタンとキックスタートの2種類があり、それぞれに特徴があります。始動しない場合は、キルスイッチやバッテリー、安全機能、部品の不具合など、原因を落ち着いて確認することが大切です。
無理に操作を続けると状態を悪化させるおそれがあるため、状況に応じて修理先への持ち込みやロードサービスを利用しましょう。日頃から点検やメンテナンスを行うことで、トラブルの予防にもつながります。
安心してバイクに乗り続けるためにも、専門店のサポートを上手に活用しましょう。