バイクを安全に走らせるために欠かせないのがタイヤの点検と交換です。適切なタイヤ交換を行わずに放置していると、スリップや転倒といった重大な事故につながるおそれもあります。しかし、どのタイミングでタイヤ交換をすべきか分からない方もいるでしょう。 本記事では、タイヤ交換が必要な状態の見分け方や日常点検のポイント、交換頻度を抑えるコツなどについて詳しく解説します。タイヤ交換をいつすべきか知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

バイクのタイヤは、走行や経年によって少しずつ性能が低下していきます。メーカーにもよりますが、一般的な寿命は3〜5年が目安とされています。
しかし、タイヤの状態によっては、この年数よりも寿命が短くなるかもしれません。ここでは、どのような状態だとタイヤ交換が必要なのか見ていきましょう。
タイヤに傷がある場合は、たとえ小さく見えても注意が必要です。特にトレッド面(接地部分)や側面に深い傷があると、タイヤ内部まで損傷しているおそれがあります。
傷が付いたタイヤでそのまま走行を続けると、空気漏れやバースト(破裂)などの重大なトラブルにつながりかねません。安全を最優先に考え、タイヤに傷が見られる場合は使い続けて問題がないか、プロに相談しましょう。
タイヤが摩耗したときも、交換のタイミングです。摩耗したかどうか判断する際は、スリップサインを見ましょう。スリップサインは、タイヤの溝の深さが残り0.8mmになったことを示すもので、現れたら交換のサインです。
スリップサインが現れた状態で走行すると、排水性やグリップ力が大きく低下します。特に雨の日はスリップしやすくなり、制動距離も長くなるため危険です。走行前にはタイヤにスリップサインが現れていないかを確認しましょう。
タイヤのゴムが劣化しているときは、交換しましょう。タイヤのゴムは、使用していなくても時間の経過とともに劣化します。保管中に紫外線の影響を受け、タイヤ表面にひびが入ってしまうこともあるのです。
こうなるとグリップ力が低下し、弾力がなくなるため、路面をしっかりと捉えられなくなります。 見た目にひび割れがある場合や、触るとゴムが硬いと感じる場合は、交換を検討しましょう。判断が難しいときは、販売店や整備士に点検してもらうのが安心です。

タイヤはバイクと地面をつなぐパーツなので、わずかな異常でも走行中のトラブルにつながる場合があります。そのため、安全にバイクを走らせるためには、日常的なタイヤチェックが欠かせません。
ここでは、タイヤの日常点検で見ておくべき3つのポイントを解説します。
タイヤに金属片や釘、ガラス片などの異物が刺さっていないかを確認しましょう。小さな異物でも放置すると、走行中に空気が抜けたり、突然パンクしたりする可能性があります。
もし異物が刺さっているのを見つけた場合は、自分で抜かずに整備店へ相談することが大切です。チューブタイヤとチューブレスタイヤでは修理方法が異なるため、専門スタッフに判断を任せたほうが良いでしょう。
タイヤの空気圧は低すぎると早く摩耗し、燃費が悪化します。逆に高すぎると路面の衝撃を吸収できず、グリップ力が低下する可能性があります。
点検の際はエアゲージを使って空気圧を測定し、メーカーが指定する値に合わせましょう。タイヤの空気は自然に減っていくため、月に1回程度のチェックが理想です。
自宅に空気入れがない場合は、バイクショップやガソリンスタンドで調整してもらえます。
タイヤの表面にひびが入っていないかも忘れずに確認しましょう。ゴムは紫外線や熱、雨風の影響で劣化しやすく、屋外で保管している場合は特に注意が必要です。
走行距離が短くても、経年劣化でタイヤの柔軟性が失われるため、ひび割れを見つけたら早めの交換を検討しましょう。劣化したまま走行を続けると、グリップ力が落ち、スリップや転倒の原因になるため注意が必要です。

バイクのタイヤは消耗品ですが、日頃の扱い方や保管方法によって交換頻度を抑えられる可能性があります。ここでは、タイヤ交換の頻度を抑えるための3つのコツを紹介します。
タイヤを長持ちさせるには、急発進や急ブレーキといった「急」のつく操作を避けることが大切です。
急加速や急ブレーキを繰り返すと、タイヤに強い摩擦や衝撃が加わることで摩耗が早まり、滑りやすくなる原因にもなります。発進時はゆっくりと加速させ、停止時も余裕をもってブレーキをかけるようにしましょう。
優しい運転を心がけることで、結果的にタイヤへの負担が減り、交換頻度の抑制につながります。安全運転にも直結するため、一石二鳥の習慣と言えます。
空気圧を適正値にするのは、タイヤの寿命を延ばすために欠かせないポイントです。 月に1回はエアゲージを使って空気圧を確認し、メーカーが指定している値に調整しましょう。
また、バイクに乗らなくても自然と空気は抜けてしまうため、バイクに長期間乗らない場合は適正値にしてから保管しましょう。
タイヤの劣化原因のひとつに紫外線があります。タイヤに紫外線が当たると表面で化学反応が起こり、細かなひび割れ(クラック)が発生します。屋外で保管するとタイヤの劣化を早めてしまうため、理想的なのは屋内の駐車場やガレージでの保管です。もし屋外しか保管場所がない場合は、UVカット機能付きのバイクカバーをかけて、日光や雨を遮断しましょう。
カバーはタイヤ全体を覆えるサイズを選び、地面との接触部も保護することで、劣化の進行を防ぐことができます。

バイクのタイヤ交換は、安全に走行を続けるために欠かせないメンテナンスです。しかし、「どこにお願いすれば良いか分からない」という方もいるでしょう。
そのようなときは、ぜひお近くのバイク館にお任せください。ここでは、バイク館の充実したサービス内容と便利な予約システムについてご紹介します。
バイク館では、全国の店舗でタイヤ交換や点検をはじめとした幅広いメンテナンスサービスの提供が可能です。
タイヤ交換はもちろん、交換時に不要となるタイヤの処分も1本あたり165円(税込)からお引き受けしています(2025年10月現在)。タイヤ交換時の工賃は車両の状態やタイヤの形状によって異なるため、お気軽にご相談ください。
また、バイク館では初回点検や12ヶ月点検など、法定点検や車検も実施しています。バイク館は全店認証工場完備なので、愛車のメンテナンスや整備をお考えの際はぜひご利用ください。
バイク館では、パソコンやスマートフォンから簡単に整備予約ができます。忙しくて電話をかける時間がない方や、気軽に手続きを済ませたい方にも便利なシステムです。
Web上で簡単に予約できるので、定期的に点検を受ける習慣もつきやすくなります。整備予約は、ご希望のメニューと店舗を選択し、お客様情報や車種を入力するだけの簡単なものです。ご要望やご相談を入力する枠も設けていますので、ご活用ください。
バイクのタイヤは、走行や時間の経過によって少しずつ劣化していきます。見た目に問題がなくても、内部の損傷やゴムの硬化が進行していることもあるため、定期的な点検と適切なメンテナンスが欠かせません。
バイク館は全国70以上の店舗を展開しているため、幅広いエリアでご利用いただけます。タイヤの点検や交換をお考えの方は、お気軽にバイク館へご相談ください。