ホンダ・エイプ50はどんなバイク?購入時に押さえておきたいポイントを紹介

ホンダ・エイプ50はどんなバイク?購入時に押さえておきたいポイントを紹介

エイプ50

2025/12/03

HONDA
50cc
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ホンダのエイプ50は、マニュアルミッションの操作やカスタマイズを楽しめる原付スポーツバイクとして、生産終了した今も高い人気を誇るバイクです。この記事では、エイプ50の魅力のほか、エイプ100との違いを徹底解説します。 また、新基準原付の導入で希少性が増す50ccモデルを後悔せずに手に入れるための、中古車購入時のチェックポイントも詳しくお伝えします。エイプ50を検討する際の参考として、お役立てください。

エイプ50は親しみやすいスタイリングの原付スポーツバイク

Ape50

エイプ50は、そのキュートな見た目とシンプルな構造で、長きにわたり多くのライダーに愛されてきました。このバイクがどのように誕生し、どのような思いが込められているのか、その歴史と由来をご紹介します。

Nプロジェクトの第1弾モデル

エイプ50は、ホンダの若手開発者たちが立ち上げた「Nプロジェクト」の第1弾モデルとして、2001年2月に発売されました。目的は「若者のライフスタイルに合う、新しい価値を持つオートバイの提案」です。エイプ50は「新たな挑戦」として登場し、瞬く間に人気のバイクになります。

Nプロジェクトはその後も、ZOOMERやBiteなど、独創的なモデルを次々と生み出し、ホンダのバイク史に足跡を残しました。エイプ50は、自由な発想から生まれた、ホンダの「遊び心」を象徴するバイクです。

エイプ50という車名の由来

Ape50

「エイプ」は、英語の「Ape(類人猿)」に由来します。エイプ50には「類人猿のように親しみやすい存在」という思いが込められているのです。

エイプ50はシンプルな設計で、カスタマイズの自由度が高いバイクです。オーナーの好みに合わせてパーツを交換したり、色を塗り替えたりすることを想定して作られました。持ち主の発想を形にできるバイクです。

親しみやすいネーミングとシンプルな構造が、今なお多くのライダーに愛され続ける理由と言えるでしょう。

エイプ50とエイプ100の違いは?

Ape100

エイプの購入を考える際、エイプ50とエイプ100のどちらを選ぶべきか迷う方も多いのではないでしょうか。ここでは、排気量や装備の違いに加え、今後の法改正による50ccモデルの貴重性についても解説します。

エイプ100は細部がパワーアップしたモデル

エイプ50とエイプ100は似ていますが、細部が違います。エイプ100は排気量が99ccにアップされ、最高出力は7.0PSと、3.7PSのエイプ50に比べて約1.9倍です。

エンジンは、エイプ50が「XR80R」をベースにしているのに対し、エイプ100は「XR100R」用をベースにしており、サイズも異なります。エイプ100はフレームやスイングアームが強化されており、二人乗りが可能です。

新基準原付の導入で50ccは希少性が増していく

現在、二輪車業界では「新基準原付」を導入しており、2025年10月31日をもって50ccバイクの新車の生産は終了しました。エイプ50のような50ccバイクは、今後貴重な存在になるでしょう。新基準原付は、最高出力を50ccバイクと同等の4.0Kw以下に抑えた125ccサイズのバイクに原付免許で乗れる制度です。

法規改正の背景は、環境規制の強化です。新基準原付の導入により、エイプ50のようなクラッチ付きの50ccバイクは今後ますます入手が難しくなり、中古車市場での価値や貴重性がさらに増していくと予測されます。エイプ50は今のうちに手に入れておきたいバイクです。

エイプのデザイナーはどんな人?

エイプやZOOMERといった、ホンダのミニバイク史に残る名車のデザインを手掛けたデザイナーは、どのような人物なのでしょうか。ここでは「エイプ」デザイナーの経歴や人物像をご紹介します。

やまざきたかゆきさん

やまざきたかゆきさんは、エイプ50のデザインを手掛けた主要デザイナーのひとりです。やまざきさんは、東京コミュニケーションアート専門学校(TCA)を卒業後、株式会社本田技術研究所に入社しました。

彼は、単に美しい造形を追求するだけでなく「どういう人が、どういう場所で使うか」というコンセプトを重視したのです。「新しいものを買ったら自慢したくなる」というライダーの心理を理解し、バイク自慢するシチュエーションを想定しながらデザインしました。

独特なエイプのデザインは、やまざきさんのクリエイティブな発想によるものです。

ホンダでの活躍

やまざきさんは、ホンダで若者向けのバイク開発を手がけました。彼がエイプ50のデザインに携わった背景には、当時社内で始まった「若者研究」というプロジェクトの存在があります。このプロジェクトが、やまざきさんのアイデアを形にしたのです。

やまざきさんは、Nプロジェクトの第2弾「ZOOMER(ズーマー)」の開発にも深く関わります。ZOOMERは「裏原系の美容師さんが乗るバイク」をイメージし、タフで道具感のあるデザインにしました。

やまざきさんは、ホンダの自由な社風の中で、多くのユニークなバイクを手掛けたのです。

エイプ50の3つの魅力を確かめておこう

Ape100 Deluxe

エイプ50の人気の秘密は、カスタマイズの自由度だけではありません。ミッションの楽しさやエンジンの特性など、ライダーを魅了する3つのポイントを改めて確認してみましょう。

楽しみながら走行できるリターン式5速ミッション

エイプ50の魅力のひとつは、原付免許では少なくなった、リターン式5速ミッションを採用している点です。現在の50ccバイクはオートマチックのスクーターが主流ですが、エイプ50はバイク本来のギアチェンジの楽しさを味わえます。

バイクらしい操作やミッション車を操る感覚を満たしてくれる原付バイクが、エイプ50です。

シリンダーを直立させた縦型エンジン

エイプ50のエンジンは、シリンダーを直立させた縦型エンジンです。横型のエンジンに比べ、縦型エンジンはチューニングパーツが豊富に販売されています。

ノーマルでも十分楽しめますが、カスタマイズしたいライダーにとって、縦型エンジンは魅力的です。ボアアップキットも多く、カスタムベースのバイクとしても人気があります。

シンプルさを追求したデザイン

エイプ50は、シンプルでコンパクトなデザインが特徴です。無駄な装飾を排し、シリンダーが直立したエンジンやダイヤモンドフレームといったオーソドックスなデザインが人気です。

幅広ハンドルとワイドな前後タイヤのバランスが良く、小柄ながらも力強さと頼もしさを感じさせます。燃料タンク以外はペイントがほとんど施されておらず、自由にカスタムできるバイクです。

シンプルなデザインも、世代やジャンルを超えて愛され続ける理由のひとつです。

中古のエイプ50を購入する際に押さえておきたいポイント

Ape100 Type D

エイプ50は生産が終了しているため、中古車でしか手に入りません。購入後に後悔しないよう、中古バイクの購入時にチェックすべき4つのポイントを良く確認しておきましょう。

タンク内のサビ

中古のエイプ50は、燃料タンク内のサビを必ずチェックしましょう。エイプ50は生産終了から時間が経過しているため、保管状態によってはタンク内にサビが発生しているケースもあります。タンク内のサビは、エンジン不調の原因になります。

修理には高額な費用がかかる場合があるので、購入前にタンクの口から内部を覗き込み、サビの有無を必ず確認してください。

ハンドルストッパーの損傷

ハンドルストッパーの損傷は「転倒歴や事故歴あり」を意味します。ハンドルストッパーは、ハンドルを左右に切った際に、ハンドルがガソリンタンクや車体に当たるのを防ぐための部品です。転倒や事故などでハンドルストッパーに強い衝撃が加わり、損傷する場合があります。

転倒歴や事故歴のあるバイクは、操作に違和感があるばかりか、最悪の場合、ガソリンタンクの破損につながる危険性もあります。ハンドルストッパーに変形やひび割れといった大きなダメージがないか、しっかりと確認しましょう。

外装のコンディション

外装のコンディションもチェックしましょう。タイヤの状態を確認することで、前オーナーのメンテナンス状況がわかります。タイヤの溝が極端に減っていたり、ひび割れがひどい場合は、購入後にすぐ交換が必要です。

また、フレームや主要な金属部分のサビも確認しましょう。雨ざらしで保管されていた場合、外装や金属パーツの劣化が進んでいる場合があります。外装の状態は、大切に乗られてきたかどうかの目安になります。

フロントフォークの不具合

フロントフォークは、路面からの衝撃を吸収し、バイクの乗り心地と安定性に直結する重要なパーツです。中古のエイプ50は、フォークが曲がっていないか、表面にサビや傷がないか、オイル漏れが発生していないかを確認しましょう。

オイル漏れがあるとサスペンションが正常に働かず、走行安定性が悪化します。不具合がある場合は、納車前に販売店が修理・交換費用を負担してくれるのかを確認することも大切です。

エイプ50の中古モデルを手に入れるならバイク館にお任せ!

中古のエイプ50は、車両の状態が千差万別で、どれを選べば良いか不安に感じる方もいらっしゃるでしょう。ご安心ください。豊富な在庫と購入後のサポート体制が整ったバイク館が、あなたのエイプ探しを全力でサポートします。

豊富な在庫からエイプ50を見つけよう

エイプ50はすでに生産が終了しており、中古モデルでしか手に入りません。お目当てのバイクは、豊富な在庫を持つバイク館で探しましょう。

バイク館は全国に多くの店舗があり、国内主要メーカーの中古バイクを豊富に取りそろえています。公式サイトのバイクサーチ機能で、在庫の状況を簡単に確認できます。

お近くの店舗に希望のエイプ50がない場合でも、全国のバイク館の在庫の中から取り寄せることが可能です。まずは公式Webサイトをチェックして、理想のエイプ50を見つけましょう。

納車前のメンテナンスや整備を実施

中古のエイプ50を購入する際、車両の状態が不安な方も多いのではないでしょうか。バイク館では、安心してバイクライフをスタートしていただけるよう、納車前の徹底したメンテナンスと整備を実施しています。中古車には、さまざまなチェック項目を設け、細部にわたり整備を行っているのが特徴です。

さらに、国家資格を持つ整備主任者による完成検査や、10km以上のテスト走行を重ねたうえで、中古車を納車します。プロによる適切な整備で購入後のトラブルを最小限に抑え、安心してバイクライフを楽しめるようサポートいたします。

エイプは今や貴重な存在!購入・在庫探しはバイク館へ

今も人気のエイプ50は、今後さらに貴重な存在となっていくでしょう。生産終了しているエイプ50を手に入れる際は、中古車特有のチェックポイントを押さえ、信頼できる販売店を選ぶことが重要です。

バイク館では、全国の豊富な在庫のなかからあなたのお気に入りのエイプ50を探せるだけでなく、納車前にはさまざまな項目の徹底した点検整備を実施します。国家資格を持つ整備士が最終検査も行うため、中古車でも安心して乗り出せます。

バイク館の公式Webサイトのバイクサーチ機能を利用して在庫状況を確認し、最寄りのバイク館にお気軽に相談して、あなたの理想のエイプ50を見つけましょう。

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