バイクを選ぶとき「250ccでは物足りないけれど、大型は自信がない」と迷う方もいるでしょう。そのような悩みを解消してくれる存在が、400ccバイクです。 本記事では、400ccバイクのメリットとデメリット、さらにオススメの車種を紹介します。 選び方のポイントを知ることで、自分のライフスタイルにぴったりの1台を見つける手助けとなるでしょう。バイクを購入しようとしている方は、ぜひ参考にしてください。

400ccバイクは、中型クラスで最大排気量に位置づけられるモデルです。街乗りでは小回りが利き、高速道路では余裕のある加速を楽しめるため、多くのライダーから選ばれています。
ここでは、400ccバイクに必要な免許と、どのような方にオススメなのかを見ていきましょう。
400ccバイクに乗るためには「普通自動二輪免許」が必要です。この免許は16歳から取得でき、400cc以下のバイクを運転できます。
取得方法は教習所に通うか、運転免許試験場で直接試験を受けるかの2通りがあります。教習所を利用する場合は技能と学科の修了後、試験場での適性・学科試験に合格すれば交付されます。
400ccバイクは、公道での快適な走行を求める方に適しています。
狭い道や市街地でも安定した操作が可能で、高速道路や二人乗りでもパワー不足を感じにくい点が魅力です。250ccでは加速力に物足りなさを感じる場面もありますが、400ccなら余裕のある走りが楽しめます。
大型バイクほどの重さがないため、扱いやすさとパワーを両立したい方にも最適です。
400ccバイクは、中型クラスの中でも幅広いシーンに対応できるバイクです。
ここでは、400ccならではの代表的なメリットを紹介します。
400ccクラスは、十分なパワーと安定性を備えており、快適な走りを実現します。
高速道路での追い越しや二人乗りでも余裕があり、適度な車重のおかげで走行中の横風にも比較的強いのが特徴です。
400ccは、大型バイクよりも軽量かつコンパクトなため、取り回しがしやすく、扱いやすいのが特徴です。
足つきの良いモデルも多いため、小柄な方や女性ライダーでも乗りこなしやすいでしょう。大型バイクは迫力がある一方で、重さや大きさに負担を感じる場合もありますが、400ccならそのような不安を軽減できます。
扱いやすくかつ必要十分なパワーも兼ね備えているため、日常からツーリングまで幅広く楽しめる排気量のバイクです。
400ccバイクはパワーと扱いやすさのバランスが取れた魅力的な排気量ですが、いくつかデメリットも存在します。
ここでは、400ccバイクのデメリットを2つ解説します。
400ccバイクは250cc以下とは異なり、車検が義務付けられています。新車は初回が3年後、以降は2年ごとの車検が義務付けられており、費用は依頼先や整備内容によって異なりますが、おおむね数万円はかかるでしょう。
維持費はかさみますが、定期的な点検によって車両の安全性を高められるという側面もあります。自己管理に不安がある方にとっては、むしろメリットと捉えることもできます。
もうひとつのデメリットは、新車の選択肢が限られることです。
250ccクラスは幅広いジャンルで豊富なモデルが用意されていますが、400ccは新車が少ない傾向にあります。そのため、希望する車種が見つかりにくい場合があります。
ただし、中古市場には流通しているため、中古車も視野に入れれば状態の良いモデルを見つけられる可能性があります。新車にこだわらない方にとっては、中古をうまく活用することで不便さを補えるでしょう。
400ccバイクは、街乗りからツーリングまで対応できる万能さが魅力です。車種によってデザインや走りの特徴が大きく異なるため、自分の好みや用途に合わせて選びましょう。
ここでは、400ccバイクのオススメ車種を8つ紹介します。

W400は、クラシックなデザインを持つネイキッドバイクです。
空冷並列2気筒エンジンを搭載し、鼓動感のある走りが楽しめます。シート高は低めで足つきがよく、女性ライダーからも高い支持を受けています。ただし車体重量は200kg程度あるため、小柄な方は実車にまたがって扱えるかどうか確認しておくと安心です。

CB400SFは、教習車としても知られているモデルで、初心者でも扱いやすいのが特徴です。
クセの少ない安定した走行性能を持つため、街乗りからワインディングまで幅広く対応できます。シンプルかつ完成度の高いネイキッドスタイルで、初めての1台として選ばれることも多いモデルです。

ドラッグスター400は、1990年代のアメリカンブームを代表する1台です。ロー&ロングのフォルムにメッキパーツを多用し、空冷Vツインエンジンを搭載した迫力あるデザインが特徴です。シート高が低く足つきが良いため、女性からの支持も厚いモデルです。
比較的軽量で取り回しやすいことに加え、ツーリングでの快適性も高く、高速道路でも余裕を持った走行が可能です。

イントルーダークラシック400は、大柄な車体と重厚感のあるデザインが魅力のモデルです。
重量こそ400ccのなかでもトップクラスですが、軽快な操作性で重さを感じにくいのが特徴です。クロームメッキを多用した外観や大きなフェンダーがクラシカルな雰囲気を演出し、存在感のあるアメリカンスタイルを求めるライダーにぴったりです。

390アドベンチャーは、同じくKTMの390DUKE系の単気筒エンジンを採用した軽量アドベンチャーモデルです。
19インチのフロントホイールとブロックパターンタイヤを装備し、未舗装路での高い走行性を実現しています。400ccクラスでは屈指のオフロード性能を発揮し、大型アドベンチャーでは扱いにくい環境でも軽快に楽しめるのが強みです。
軽量な車体と高い走破性を兼ね備え、オンロードからダートまで幅広く対応できる冒険心あふれる1台です。

400Xは2013年の発売以来、長年人気を集めたアドベンチャーモデルです。水冷直列2気筒エンジンを搭載し、街乗りからツーリングまで快適に対応します。高速走行での安定感や高い風防効果を持つスクリーンを装備しており、長距離移動にも強い設計です。
完全なオフロード専用ではありませんが、軽い未舗装路程度なら問題なく走行できます。洗練されたデザインと粘りのあるトルク特性を持つ、万能型のアドベンチャーバイクです。

CBR400Rは、CBRシリーズの流れを汲むフルカウルスポーツモデルです。
スタイリッシュな外観に加え、左右のカウルにエアダクトを配置し、高速走行時の安定性を高めています。水冷直列2気筒エンジンは、街乗りからツーリング、ワインディングまで幅広く活躍します。
低中回転域では力強く扱いやすく、高回転ではスムーズな伸びを見せるバランスの良さが特徴です。

Ninja400は、軽量かつコンパクトな設計で知られるフルカウルスポーツモデルです。Ninja250と同等のサイズ感でありながら、398cc並列2気筒エンジンを搭載することで、扱いやすさと力強さを両立しています。
2灯式LEDヘッドライトや大径フロントフォークを採用し、デザイン性と走行性能の両方を高めています。初心者でも乗りやすい一方で、ベテランライダーも満足できる性能を持ち、通勤からロングツーリング、スポーツ走行までオールマイティーに使える点が魅力です。

400ccバイクは、街乗りからツーリングまで幅広いシーンに対応できる、バランスの取れた排気量です。普通自動二輪免許で乗れる最大クラスであり、安定感のある走行性能や扱いやすさが魅力ですが、車検費用がかかることや新車の選択肢が少ないといったデメリットも存在します。
それでも、さまざまな車種がそろっており、自分のライフスタイルに合った1台を選ぶ楽しさがあります。
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