バイクの燃費性能を向上させる方法とは?具体的なチェックポイントを紹介

バイクの燃費性能を向上させる方法とは?具体的なチェックポイントを紹介

燃費性能

2025/11/10

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バイクを購入し、乗り続けていくうえで気になるポイントの一つが燃費です。買い物からツーリングまで、手軽さが魅力のバイクも、クルマと同じく毎月ある程度の距離を乗ると、ガソリン代が負担に感じられることもあるでしょう。 実は、バイクの燃費は日頃の簡単な点検やメンテナンス、運転方法によって向上させることができます。 この記事では、バイクの燃費性能を向上させる方法だけでなく、燃費の調べ方や燃費性能に優れたバイクの選び方についても解説します。ぜひ、参考にしてください。

バイクの燃費の計測方法は3種類

バイクの燃費には、カタログに記載されているものから、実際に走行して算出するものまで、いくつかの方法があります。それぞれの違いを理解することで、より正確な燃費性能を把握し、バイク選びや日々の運転に役立てられます。

定地燃費値

定地燃費値とは、平坦な直線道路を一定の速度で走り続けた場合の燃費を測定する方法です。51cc以上のバイクでは時速60km、50cc以下の原付では時速30kmで走行し、燃費を計算します。

国土交通省への届出値として使われてきましたが、実際の公道では信号やカーブ、坂道などがあるため、この数値通りにはなりません。メーカーが公表する基本性能の一つと認識しておきましょう。

WMTCモード値

WMTCモード値は、より実際の走行状況に近い形で燃費を測定する国際的な基準です。市街地や郊外、高速道路など、さまざまな走行パターンを想定し、発進・加速・停止などを細かくシミュレートした上で計測されます。

気温やライダーの体重、タイヤの空気圧など、より実態に即した条件が設定されているため、定地燃費値よりもユーザーが体験する燃費に近い数値が算出されます。カタログに定地燃費値と併記されていることも多く、信頼性の高い指標と言えるでしょう。

実燃費

実燃費とは、ライダーが実際にバイクで走行した際の燃費で、満タン法などで計算されます。定地燃費値やWMTCモード値とは異なり、乗り方や道路状況により変動するものです。

アクセルの開け閉め、アイドリング時間、渋滞など運転の状況や、体重、荷物、風の抵抗なども燃費に影響します。そのため、実燃費はカタログ値よりも悪くなる傾向です。

本当の燃費を把握するためには、実燃費を定期的に計算しましょう。

バイクの燃費向上を目指す前に実燃費を調べてみよう

燃費を良くするためには、まず現状を知ることが大切です。自分のバイクがどれくらいの燃費なのか、正確な実燃費を測ってみましょう。

ここでは、簡単な実燃費の調べ方を紹介します。

満タン法で計算する

バイクの燃費を正確に知るためのもっとも一般的で確実な方法が、満タン法です。特別な機器を必要とせず、手軽に実践できます。計算方法はシンプルです。

①ガソリンを満タンに給油し、メーターのトリップメーターをリセットする。
②いつも通りに走行し、次に給油するタイミングで再び満タンにする。
③このときの給油量(リットル)とトリップメーターの走行距離(キロメートル)をメモしておく。
④「走行距離÷給油量(L)」の計算式に当てはめれば、現在の実燃費を算出できる。

あくまで目安ではありますが、こまめに計測することで、ご自身の走行スタイルやメンテナンス状況による燃費の変化を把握するのに役立ちます。

メーターパネルをチェックする

最近のバイクや一部のモデルには、メーターパネルに燃費計や航続距離計が搭載されています。満タン法のように計算せずに、リアルタイムでの燃費や、残りの燃料でどれくらい走行できるかの目安を知ることが可能です。燃費表示は「Km/L」と表記され、トリップメーターと切り替えて表示できる仕様が多くみられます。

この機能は、エコな運転を心がける上でも便利です。急加速や急ブレーキが燃費にどう影響するかをすぐに数値で確認できるため、自分自身の運転を客観的に見直せます。

バイクの燃費性能を向上させる方法【メンテナンス編】

日頃のちょっとしたメンテナンスで、バイクの燃費はよくなります。ここでは、自分でできる簡単なチェックポイントから、プロに任せるべき重要な項目まで、燃費向上につながるメンテナンス方法を詳しく解説します。

エアクリーナーやプラグの汚れ落とし

燃費向上には、エアクリーナーとプラグの定期的なチェックが欠かせません。エアクリーナーは、エンジンに送る空気をきれいにするフィルターです。これが汚れると空気の通りが悪くなり、十分な空気を吸い込めず、燃費が悪化する原因になります。

そして、エンジン内部で混合気に火花を飛ばしているのがプラグです。プラグが汚れていたり、電極が摩耗していたりすると、点火が不安定になり不完全燃焼を起こしやすくなります。不完全燃焼は燃費の悪化に直結するため、定期的な清掃や交換が大切です。

エンジンオイルのこまめな交換

エンジンオイルは、エンジンの潤滑剤です。エンジンオイルが汚れていると、部品同士の摩擦が増え、エンジンに余計な負荷がかかります。汚れたエンジンオイルは燃費が悪くなるばかりか、エンジントラブルにもつながりかねません。

エンジンオイルの交換は、車種や走行距離により異なりますが、一般的には半年に一度、または3,000〜5,000km走行を目安に交換するのが理想です。

オイルの量が規定範囲内であることも確認しましょう。オイルが多すぎても少なすぎてもエンジンに負担がかかります。

ドライブチェーンの汚れ落とし

エンジンの力を後輪に伝えるドライブチェーンは、燃費に影響するパーツのひとつです。日々の走行で汚れが付着したり、雨などで錆びたりすると抵抗が増え、より多くのパワーが必要になり燃費が悪化します。

ドライブチェーンをきれいに保つことは、燃費改善だけでなく、チェーン自体の寿命を延ばす効果もあります。定期的にクリーナーで汚れを落とし、専用のチェーンルブを塗布してメンテナンスしましょう。

タイヤの空気圧を最適にする

バイクの燃費を良くするためには、タイヤの空気圧を常に適正値に保ちましょう。空気圧が低いと、タイヤと路面の接地面積が広くなり、走行時の抵抗が大きくなります。

その結果、エンジンはより多くのパワーを出そうとし、燃料を無駄に消費するのです。燃費が悪化するだけでなく、ハンドリングが不安定になったり、タイヤの偏摩耗を招いたりする原因にもなります。

安全で経済的なバイクライフを送るためにも、月に一度は空気圧をチェックしましょう。バイクの適正空気圧は、スイングアームやチェーンカバーに貼られたシールで確認できます。

バッテリーの充電チェック

バッテリーも燃費に影響します。バッテリーは、エンジンの始動だけでなく、ヘッドライトや各種電装品に電力を供給する重要な役割を担っています。

充電量が足りないと、エンジンは発電するためにパワーを使います。その結果、本来の走行に使えるパワーが減り、燃費が悪化するのです。

定期的に走行していれば、バッテリーは極端に消耗しませんが、長期間の放置や、冬場などの気温が低い時期は注意が必要です。バイク館では電子故障診断機を導入しており、バッテリーの状態をはじめとするさまざまなトラブルを正確かつ迅速にチェックできるため、お気軽にご相談ください。

バイクの燃費性能を向上させる方法【走行編】

バイクの燃費は、ライダーの運転方法により大きく変わります。少し意識を変えたり、簡単なテクニックを身につけることでガソリン代を節約できるかもしれません。ここでは、今日から実践できるエコな走り方を紹介します。

乗車時の軽量化を行う

バイクの燃費を向上させるには、乗車時の軽量化を意識することです。バイクの重量が増えれば、発進・加速により多くのエネルギーが必要となり、結果として燃料消費量が増加します。

例えば、不要な荷物を積んだままにしておくと、燃費が悪くなる可能性があります。日頃から不必要な荷物はバイクから降ろすように心がけましょう。

パニアケースやトップケースを普段使わない場合は、外しておくこともひとつの方法です。わずかな重量でも燃費に影響を与えることがあります。

急な運転を控える

バイクの燃費は、運転操作によっても大きく左右されます。急発進、急加速、急ブレーキなど「急」のつく操作をしないことが、燃費の向上につながるでしょう。

「急」のつく操作はエンジンに大きな負荷をかけるため、必要以上の燃料を消費してしまいます。アクセルは丁寧に開け、速度を一定に保つことがポイントです。

また、前方の交通状況をよく見て、早めの減速やエンジンブレーキを活用することで、無駄な燃料消費を抑えられます。スムーズな運転は燃費が良くなるだけでなく、安全面においても有効です。

不要なアイドリングを減らす

信号待ちや休憩時など、不要なアイドリングを減らすことも燃費の改善につながります。バイクはアイドリング中にも燃料を消費するため、長時間にわたるアイドリングでは、ガソリンも多く消費します。

燃費を重視するなら、アイドリングストップ機能が搭載されているバイクを選ぶのもひとつの手です。ただし、交通状況によっては、停止時間が5秒未満だと、再始動時の燃料消費が大きくなる場合もあります。

状況に応じてエンジンを止める判断をしましょう。

アプリを活用する

燃費管理をサポートするスマホアプリも活用しましょう。手軽に記録できる燃費管理アプリを活用すれば、給油量と走行距離を入力するだけで自動的に燃費を計算してくれるため、手間がかかりません。

定期的にデータを記録することで、自分の運転が燃費にどう影響しているのかを客観的に把握できます。日々の燃費を記録し、意識することが燃費の向上につながるでしょう。

燃費性能に優れたバイクの特徴は?

これからバイクを購入するなら、最初から燃費の良いモデルを選んでおくのも賢い方法です。どのようなバイクが燃費に優れているのか、主な特徴を確認しておきましょう。

排気量が少なく気筒数が少ないモデル

燃費性能を重視してバイクを選びたいなら、排気量が少なく気筒数が少ないモデルを選ぶと良いでしょう。排気量が小さいバイクは、ガソリンの消費が少ないためです。

また、気筒数が少ない(=単気筒などの)エンジンは、低回転域から力強いトルクを発揮する特性を持ちます。単気筒は、エンジンを高回転まで回さなくても十分に加速できるため、結果として燃費が良くなる傾向です。

車両重量が軽いモデル

バイクの燃費は、車両重量にも大きく左右されます。車体が軽ければ、走行するためのパワーが少なく済むため、燃料の消費も抑えられるでしょう。発進や加速、坂道を登る際などに顕著に表れます。

同じ排気量のバイクでも、装備や車体の構成が異なれば、燃費性能にも差が出てくることがあります。バイクを選ぶ際には、カタログスペックの燃費と車両重量の両方をチェックしましょう。

燃費性能に優れたバイクをお探しの方にはバイク館がオススメ

燃費性能を重視するのであれば、安心できるお店でバイクを選ぶのが一番です。バイク館では豊富な在庫と充実したサポート体制で、お客様の理想のバイク探しをお手伝いしています。

豊富な在庫の中から気軽にバイク選びができる

燃費性能に優れたバイクを探すなら、バイク館がオススメです。バイク館は、北海道から九州まで全国に店舗を展開し、国産・輸入車問わず豊富な在庫を保有しています。

バイク館の公式サイトでは、フリーワード検索で「低燃費」と入力すると、燃費性能の良さをアピールしているモデルを見つけることが可能です。お住まいの地域に希望の車両がなくても、全国の店舗から取り寄せるサービスも利用できます。

サイト内検索で遠方の店舗の在庫も検討できるため、理想のバイクに出会える可能性が高まるでしょう。

新しいバイクライフをサポートする保証を用意

バイク館では、安心して新しいバイクライフを始められるよう、保証制度が充実しています。新車を購入した場合には、バイク館独自の販売店保証をプラスし、最大で3年間の長期保証が可能です。

中古車でも最大1年間の保証が付いており、万が一のトラブルにも対応できます。ご希望に応じて延長保証も用意されているため、長期的に安心してバイクに乗りたい方にもオススメです。

燃費の良いバイクを選んでも、思わぬ故障で出費がかさむと意味がありません。バイク館の保証を活用して、リスクの少ないバイクライフを過ごしましょう。

バイクの燃費向上は「メンテナンス」と「走行」から

バイクの燃費向上は、日々の「メンテナンス」と「走行」で変わります。タイヤの空気圧やエンジンオイル、プラグやチェーンなどを定期的に点検し「急」のつく運転を控えましょう。このような心がけが、愛車のコンディションを良好に保ち、燃料費の節約につながります。

これから燃費の良いバイクに乗り換えたいとお考えなら、ぜひバイク館へご相談ください。バイク館では、国産から輸入車まで豊富な在庫をそろえております。バイク館公式サイトでは「低燃費」といった条件で車両を検索できるので、お客様にぴったりの一台が見つかるでしょう。

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