【グラディウス650の特徴】
グラディウス650は2009年に発売した、SV650の後継モデルです。日本国内では一足先に販売終了となった海外向け初代・2代目SV650と同様に、グラディウス650は日本国内での販売はせず、海外輸出モデルとして生産されました。日本国内仕様はグラディウス400が担っています。
■こだわったエレガントさ
美しすぎるほどこだわっているトラスフレームで車体全体が流れているイメージを沸かせます。クランクケースのデザインも非常に凝った形状となっており、コストをかけてこだわっている印象を受けます。
また、グラディウス400と同じく、ヒールガードが剣のようなデザインとなっているのが、グラディウスの一番の特徴です。
■磨きをかけたスポーティさ
外観だけではなく、SVで培ったスポーティさも磨いています。
デュアルスロットルバルブ化、メッキシリンダーの採用で、最高出力が72psを記録。SV譲りのハンドリング性能も兼ね備えている為、一段と磨きのかかったスポーツ性能となっています。
ただ、SV650と比べると価格が10万円程高かった為、SVが人気だった欧州でも、グラディウス650の人気は芳しくありませんでした。
■グラディウス650の歴史
2009年に発売されたグラディウス650は、毎年のカラーチェンジを行い、2012年にマイナーチェンジを行いました。
ABSを標準装備とし、ミラーをメッキから樹脂製に変更としました。
その後もカラーチェンジを続け、2015年モデルを最後に復活したSV650に受け継ぎました。
【グラディウス650の装備】
グラディウス650の特徴は、そのフレームの造形美です。美しさを重視してデザインされたその造形は、たまりません。
また、グラディウスシリーズ共通の剣のようなデザインのヒールガードは、グラディウスの名前の由来(古代ローマの剣闘士の剣の名前)に合わせています。
【グラディウス650のパワーユニット】
コストをかけて改良をしたエンジンは、72馬力と向上しましたが、海外では「SVが間違った方向に進んでしまった」と言われるほどでした。これは、パワーアップによる不満ではなく、コストアップで車体価格が上がってしまったことによる不満も大きいのかもしれません。
【グラディウス650のシャシー】
美しいスチール製トラスフレームです。足回りもSV650と共通でで、軽快なハンドリングと快適な乗り味、そしてしっかりとしたスポーツ走行性能も高いレベルで両立しています。