【YZF-R7の特徴】
YZF-R7は1999年と2021年の2度発売された、スポーツモデルです。
1999年に発売されたYZF-R7は、スーパーバイクレース参戦の為のホモロゲーションモデルとして、当時のWGPマシンであるYZR500の技術をフィードバックしたパーツが多く採用されていました。
1989年に発売されたホモロゲーションモデルのFZR750Rの後継モデルとなっていたYZF-R7は、世界500台限定で発売されました。
2021年に登場した新型YZF-R7は、MT-07をベースにしたフルカウルスポーツモデルです。このYZF-R7は689cc並列2気筒エンジンを搭載しており、アシストスリッパークラッチや倒立フォーク、ラジアルマウントのフロントブレーキキャリパーなど、スーパースポーツには必要な装備が揃っていました。
発売のタイミング的には、2020年に生産終了となったYZF-R6のミドルクラスとしての穴を埋める形となりました。
■スポーツライドに重点を置いたポジション
YZF-R7はマイルドで扱いやすい特性の並列2気筒エンジンを搭載しています。
そのエンジン特性とは裏腹に、ライディングポジションはYZF-R1とほぼ変わりなく、かなり前傾なポジションとなっています。
ただ、スポーツライドには最適で、サーキットまで行かなくともワインディング等のストリートで気軽にスポーツライドを体感できます。
■一転マイルドな性格
スポーツライドに特化したライディングポジションとなっているYZF-R7ですが、エンジンは以外にもマイルドで扱いやすい味付けとなっています。
どこの回転域でも一定のトルクを発揮し、ギクシャクしたような感じは皆無です。高回転域での吹け上がりももちろん十分で気持ちの良い加速を楽しむことができます。
燃費も良いのが特徴で、経済的なのも好印象です。
■YZF-R7の歴史
1999年に市販車レースのホモロゲーションモデルとして、500台限定で発売されました。その後の同モデルの発売はありませんでしたが、2021年に新型YZF-R7として復活しました。2021年は欧州で先行して発売となりました。
2022年からは日本国内で正式に導入されています。
【YZF-R7の装備】
全灯火類のLED化はもちろん、フルLCDメーターを採用しています。
アルミ製のアンダーカウルも採用されており、軽量化に貢献しています。
数多くの電子制御が搭載されているわけではないので、新車価格も100万円程となっています。
【YZF-R7のパワーユニット】
688cc並列2気筒エンジンは、全域での豊かなトルクが特徴です。
本格的なスーパースポーツのように高回転型のカリカリなエンジンではなく、マイルドでツアラーに似た性格にプラスしてSSのパワーが加えられています。
【YZF-R7のシャシー】
シャシー類は、ワインディングなどのスポーツ走行を重視したセッティングとなっています。前傾でYZF-R1とほぼ変わらないライディングポジションは、エンジンとの相性で、日常的に気軽にスポーツライドを楽しむことができます。