【T-MAX530/560の特徴】
T-MAX530は2013年に、前身のT-MAX500のフルモデルチェンジ後継モデルとして登場しました。2020年からは、T-MAX530のフルモデルチェンジ後継モデルとして、30ccアップしたT-MAX560が発売されました。
T-MAX530では、先代がチェーンドライブだったのに対し、ベルトドライブとなっています。
■T-MAX530
前身のT-MAX500から30ccのボアアップとなったT-MAX530は、CVTを採用し、200kgを超える重量も軽々とした加速で、気持ちの良い走行感を実現させていました。
ブラックを基調にゴールドホイールやゴールドのエンブレム等を採用したBLACK MAXやヨーロピアン・ダンディズムをコンセプトとした、マットブラウンカラーのBRONZE MAX、スエード調のシートやクロノスウォッチをイメージしたメーター、アルミ製のステップホルダーを採用する上級グレードのIRON MAX、グリップヒーターや電動式スクリーンを装備した上級グレードのDXなど様々なグレードが登場しました。
■T-MAX560
2020年にT-MAX530から30ccボアアップして登場した、T-MAX560は欧州排ガス規制のユーロ5への対応を機にモデルチェンジとなっていました。
T-MAX560は2モデルでの発売となり、グリップヒーター、シートヒーター、クルーズコントロール、電動式スクリーンを装備したモデルをTECH MAXとして、標準モデルと共に販売されました。
メイン市場の欧州では、560ccの大型スクーターながら、最高出力が35kwの為、A2ライセンスで乗ることができます。(日本で言う普通自動二輪)そのため、大きな車格に大きな収納、ストレスなく快適な走行性能が相まって、日常に溶け込む実用車として大ヒットとなっています。
■T-MAX530/560の歴史
2013年に登場したT-MAX530は、2年後2015年にマイナーチェンジを行いました。ここでは、フロントサスペンションに倒立フォークを採用し、走行性能を向上させました。また、スマートキーもこのモデルからの採用となりました。
2017年にフルモデルチェンジを行い、標準モデルのSXと上級グレードのDXをラインナップとしました。平成28年排ガス規制にも対応し、電子制御系システムを多く採用しました。
2020年のフルモデルチェンジでT-MAX560へと移行しました。
30ccのボアアップに加えて、ユーロ5や平成32年排ガス規制へと対応しました。
2022年にはマイナーチェンジを行い、スマートフォンと接続可能な7インチTFTディスプレイを採用しました。軽量なホイールやアジャスター付きのバックレストも採用されました。
【T-MAX530/560の装備】
ヤマハ専用スマートフォンアプリを使い、メーターディスプレイにナビなどを出力することができるシステムを採用しました。
スマートキーも採用しており、夜間にも便利なワンプッシュスタートとしています。
【T-MAX530/560のパワーユニット】
日常での常用速度域での力強くスムーズなトルク特性となっています。また、電子スロットルの採用で、ライディングモードを選択可能となり、日常、スポーツ走行など設定することで、さらに快適なライディングに貢献しました。
【T-MAX530/560のシャシー】
フロントサスペンションは倒立フォークを採用。軽量ホイールと新タイヤを採用し、軽快な走行性とヤマハならではのハンドリング性能を実現しました。
ブレーキシステムも200kgオーバーの重量に対し、高い制動力を誇る対向ピストン4ポッドのラジアルマウント式キャリパーを採用しています。