【ST250の特徴】
ST250は2003年に発売した、ボルティーの後継機種であり、バイクらしいバイクを目指して開発されたモデルです。
エンジンはグラストラッカー/ビッグボーイと共有しており、兄弟車種として人気を集めました。
初出は2003年の東京モーターショーとなっており、同年の12月に発売を開始しました。
人気だったボルティーの後継機種ということもあり、発売当初から人気を博しました。
■キックスターター付きのE-Type
ST250の発売から1月ほど遅れた2004年1月には、セルスターターに加えキックスターターを装備したE-Typeを発売しました。搭載されたのはキックのみではなく、ヘッドライトカバーやウインカー、メーターカバーやマフラーにメッキ塗装を施し、高級感を演出していました。
2008年にインジェクション化したことをきっかけに、キックスターターは廃止され、車名もST250 E-Typeに統合されました。
■ストリート系スタンダードモデル
若者の流行ファッションに合わせた開発コンセプトとし、自分らしさを広げるシンプルなベーシックモデルとして、ノーマルのまま乗っても、適度なカスタムをしても、フルカスタムをしても自分らしさが表現できることが魅力でした。
■ST250の歴史
2003年にST25が登場し、翌年1月にST250 E-Typeを発売しました。
2004年内には、販売店特装モデルとして、SW-1イメージのSカスタマイズモデルとロケットカウル、セパレートハンドル、バックステップ、ゼッケンボード風サイドカウルなどを採用したカフェレーサースタイルのCカスタマイズモデルを発売しました。
05.07年とカラーチェンジを行い、翌2008年にマイナーチェンジを行います。
この年の排ガス規制への対応のため、インジェクション化を行い、キックスターターを廃止。ST250 E-Typeの1モデルのみとして車名を統合しました。
その後は仕様変更を行わず、2017年で排ガス規制に対応せず生産終了がアナウンスされました。
【ST250の装備】
開発コンセプトからもわかる通り、シンプルな構成となっています。特記する装備はほとんどなく、多彩なカラーリングと合計300台限定で発売された特装モデルが最大の特徴となっています。
【ST250のパワーユニット】
グラストラッカー/ビッグボーイをベースにした空冷4ストローク単気筒エンジンは、4バルブから2バルブへと変更されており、エンジンのコストダウンと常用回転域でのトルクを向上させています。コストダウンの為の退化ともいわれますが、実際はトルク向上が目的で、コストダウンが後からついてきた形でした。
【ST250のシャシー】
軽量かつ高い剛性のダイヤモンドフレームを採用。フロントサスペンションには正立フォークを採用しており、軽快なハンドリングと乗り心地の良さを演出しています。
フロントもディスクブレーキとなっており、制動性も大きく向上しています。