【GIXXER250 SF/ジクサー250SFの特徴】
ジクサー250SFは、2020年に日本国内での販売が始まった、250ccフルカウルスポーツです。同時発売で、ネイキッドスタイルのジクサー250も販売されています。
20年ぶりに復活した油冷の単気筒エンジンで、軽量かつコンパクトな車体がビギナーライダーからエントリーモデルとして人気となりました。
ネイキッドモデルのジクサー250との相違点は、セパレートハンドルになっていることやフルカウルとなっていること、ミラーがカウルにマウントされている点があります。
もともとインド生産のモデルで、逆輸入車という形での販売となっています。また、バイク館では、インド仕様モデルも過去に販売実績があります。
■油冷エンジンの復活
2008年に生産終了となったGSX1400以来の油冷エンジン搭載のモデルとなります。当時は「油冷と言えばスズキ、スズキと言えば油冷」と言われるほど、スズキの油冷エンジンは知名度が高く、優秀なエンジンとして有名でした。
当時はGSX1400を始め、Bandit1200や大元のGSX-R750等大型バイクに採用されていたエンジンでしたが、今回は250ccの軽二輪車両への採用となります。
これは、大型だとクーラントの1/10しかない冷却性能で、スポーツ性が上がるにつれて、油冷の冷却性能に限界を迎えていました。
ただ、今回のジクサー250シリーズでは、大型バイクほどの排熱とならない為、冷却性能は後回しにできました。
その為、油冷エンジンの最大の特徴でもある、軽量さとコンパクトさに重きを置いた結果、油冷採用に至りました。
■お手本のようなエントリーモデル
油冷エンジンの採用のおかげで、軽量かつコンパクトな車体になっており、扱いやすくなっています。また、単気筒エンジンで精密なアクセルワークを走りながら学べるのも、ビギナーにお勧めしやすい要因の一つになっています。
■GIXXER250SFの歴史
2019年まではインド市場向けに発売されていました。
2020年以降はグローバルモデルとして、日本市場に逆輸入という形で販売が開始されています。
2020年7月にスズキのインドでの累計生産が500万台達したときのバイクがジクサー250SFでした。
2021年にはカウルデザインを変更するカラーチェンジを行いました。
【GIXXER250 SF/ジクサー250SFの装備】
フル液晶ディスプレイメーターを採用。各インジケーター類をモニター外に配置し、ディスプレイは見やすいレイアウトとなっています。また、オイルチェンジインジケーターも搭載しています。
ハンドルはセパレートハンドルとなっており、フルカウルスポーツとして、スポーツ性能の向上に貢献しています。
【GIXXER250 SF/ジクサー250SFのパワーユニット】
新油冷システムのSOCS(Suzuki Oil Cooling System)を採用し、軽量化とコンパクト化に成功。常用回転域で粘りあるトルク、高回転域では抜けの良い加速感を実現しています。
また、オイルクーラーやピストンも最適化され、冷却効率も大幅に向上しています。
【GIXXER250 SF/ジクサー250SFのシャシー】
フロントサスペンションは、インナーチューブ径41mmの正立フォークを採用。軽やかな乗り心地と高いハンドリング性能に貢献しています。
リアサスペンションは、7段階のプリロードアジャスター付きとなっており、好みに合わせた設定が可能となりました。