【CBR1000RR-Rの特徴】
2004年から販売されているCBR1000RRのフルモデルチェンジという形で、2020年に新モデルとしてデビューしました。
ファイヤーブレードとしては、1992年のCBR900RR以来の新型モデルとなりました。
2019年の欧州での発表の際に、国内市場での販売もアナウンスされ、SPモデルと共に発売となっています。
MotoGPマシンでは馴染みのあるブリスターカウル内の3枚の羽根は発生させるダウンフォースが、前輪の安定性を高めています。
SPモデルは前後ともオーリング製の電子制御サスペンション、ブレンボ製のフロントキャリパーを採用した、最上位モデルとなっています。
発売から約2年後の2022年には、平成32年排ガス規制をクリアしました。同時にトラクションコントロールの制御プログラムのアップデートやエアクリーナーボックスの形状変更、ドリブンスプロケットの丁数変更も行われました。
2022のマイナーチェンジと同時にファイヤーブレードの初期モデルCBR900RRのデビュー30周年のアニバーサリーモデルを期間限定受注で販売しました。
ちなみにCBR1000RRの「センダボ」や「ダブルアール」と同じように、「セントリ」や「トリプルアール」と呼ばれていますが、正式名称は「CBR1000アールアールアール」となっています。
【CBR1000RR-Rの装備】
5インチのフルデジタルメーターが採用されています。タコメーターは様々なタイプから選択できるようになっており、好みに応じた設定が可能です。
また、物理キーが廃止され、スマートキーが採用されています。
LEDはもちろん全灯火類が装備となっています。
SPモデルにはクイックシフターや軽量のリチウムイオンバッテリーが装着されています。
【CBR1000RR-Rのパワーユニット】
サーキットでの走行等、競技シーンをメインとして設計した水冷4ストロークDOHC4バルブ直列4気筒エンジンは、平成32年排ガス規制のクリアはもちろん、最大218psのパワーも両立させています。GPマシンのRC213Vと同じく、ボア・ストロークを設定することによって最高出力の達成を実現しています。
2022年モデルからはドリブンスプロケットを40丁から43丁へ変更し、高速域の出力を維持し、中速域の加速性能を向上させることに成功しています。