【1400GTRの特徴】
1400GTR(北米名:CONCOURSE14)は2008年に登場した、1400ccフルカウルツアラーモデルです。名称的には1000GTR(北米名:CONCOURSE)、構成面ではZZ-R1400の派生モデルとしての登場でした。
欧州・北米を中心とした販売で、日本では逆輸入車の販売のみでした。
欧州向けは2016年を最後に生産終了となっていますが、北米向けは2022年現在も販売が続いています。
■超弩級のフルカウルツアラー
防風性能の高いフルカウルに電動スクリーンを搭載、スマートキーやパニアケースの標準装備など、ツアラーとしての装備がふんだんに採用されています。
また、エンジンも低中速域トルクを重視したツアラー特化のセッティングとなっています。ただ、スポーツ走行ができないかというとそうではなく、ZZ-R1400のスポーツ性能も完全ではありませんが引き継いでいます。
その為、長距離をラクに楽しく走破することができる唯一無二のマシンとなりました。
■1400GTRの歴史
2008年の登場から2016年の欧州向け生産終了まで、毎年のカラーチェンジを行いました。
2010年には初めてのマイナーチェンジを行い、カワサキ初のトラクションコントロールを搭載しました。また、グリップヒーターとDCソケットが標準装備となりました。
2014年のマイナーチェンジでは、ギア比の変更やECUセッティングの最適化を行いました。
2016年に欧州向けモデルが生産終了となりましたが、北米モデルのCONCOURSE14は販売が続けられています。
【1400GTRのパワーユニット】
ZZ-R1400ベースのエンジンは、ZZ-R1400の23°から26.1°にキャスター角が変更され、安定性重視のセッティングとなっていました。
駆動方式はシャフトドライブとなっていますが、シャフトドライブ特有の挙動を徹底的に抑え、チェーンと差異の無い挙動となっています。
【1400GTRのシャシー】
ZZ-R1400同様のモノコックフレームでキャスター角やホイールベースをツアラー向けにセッティングしています。
また、シャフトドライブを採用している為、メンテナンスフリーとなっています。足回りのメンテナンス性が高く、長距離ツアラーとして利便性を高めています。