【モンスター1100/Sの特徴】
モンスター1100は2009年に、モンスターシリーズのニューモデルです。
1993年に登場したモンスターシリーズは、先進的な特徴のデザインを採用し、当時の二輪業界に大きな衝撃を与えました。
2008年には、モンスター696が1993年以来のモンスタースタイルを一新してデビューしており、新制モンスターシリーズ2台目のモデルがモンスター1100となりました。
モンスター696とはフレームを共有しており、車体スタイルはそっくりでした。
ただ、モンスター1100は片持ちスイングアームを採用しており、モンスター696との相違点となりました。
■モンスター1100Sの発売
モンスター1100の発売と同時に上級グレードとして登場したのが、モンスター1100Sです。
ドゥカティでのSタイプは足回り強化モデルとして認知されており、モンスター1100Sも例外ではありませんでした。
オーリンズ製フルアジャスタブルサスペンションを前後に採用し、カーボン製のフロントフェンダーなどを採用しました。フロントフェンダーはもちろん、フロントサスペンションもオーリンズ製でゴールドとなっていることから、見た目だけでも上級グレードと判断することが可能でした。
■オーリンズの陰に隠れた標準グレード
同時発売の上級グレードモンスター1100Sは、標準グレードのモンスター1100と比べても25万円程しか変わらなかった為、日本ではモンスター1100Sの人気が高まりました。
当時日本では、オーリンズやブレンボが至高という信仰がまだまだ残っており、それもモンスター1100が陰に隠れた理由になっています。
■モンスター1100/Sの歴史
2009年に発売したモンスター1100/Sは、2モデルでの販売となりました。
2010年には、モンスター1100/SそれぞれABS搭載モデルが発売し、計4モデルでの販売となりました。
2011年には両グレードが統合される形で、モンスター1100EVOとなり、生産が終了しました。
【モンスター1100/Sの装備】
モンスター1100/Sの日本仕様には、通常モンスター1100Sにのみ装着されていたメーターバイザーが標準装備となりました。
また、シングルシートカウルも標準装備となっています。
【モンスター1100/Sのパワーユニット】
ムルティストラーダシリーズの1078cc空冷Lツインエンジンを採用しており、ネイキッド用にセッティングされています。
また、モンスター1100/Sまではドゥカティ伝統の乾式クラッチを採用していました。
【モンスター1100/Sのシャシー】
フレームは完全新設計となっており、リッターオーバーながら169kgの車両重量を実現しています。
モンスター1100Sには、オーリンズ製フルアジャスタブルサスペンションが前後に採用され、乗り味が若干異なります。