【ストリートトリプルの特徴】
ストリートトリプルは2007年に登場した、3気筒エンジン搭載のミドルクラスロードスターモデルです。似た車名で、スピードトリプルがありますが、「スピードトリプル」はリッタークラスで、「ストリートトリプル」はミドルクラスとなっています。
ミドルクラスSSのデイトナ675のネイキッド仕様で、双子のような関係となっています。
2013年にはシャシーの全面改修を行い、車名をストリートトリプル85としました。
■使い勝手を良くしたデイトナ
デイトナ675と双子のような関係にあるストリートトリプルは、デイトナ675のカウルを削いだストリートファイタースタイルとなっています。エンジンやシャシーなどの基本構成はデイトナ675をベースとしており、エンジンはストリート向けのセッティングとなっています。
キャスター角を広げ、ホイールベースを延長するなど扱いやすさを重視した変更も加えています。
■上級グレードの登場
2008年には、上級グレードとしてストリートトリプルRが発売されました。
前後サスペンションをフルアジャスタブルとし、ブレーキキャリパーをラジアルマウントとしたストリートトリプルRは、標準モデルストリートトリプルの扱いやすさとデイトナ675の性能を兼ね備えるモデルとなりました。
■ストリートトリプルの歴史
2007年に登場したストリートトリプルは、様々なグレードを発売しながら生産されました。
2008年に上級グレードであるストリートトリプルRが発売しました。
2012年にマイナーチェンジを行い、兄弟であるスピードトリプルと同様の異形五角形の2眼ヘッドライトを採用しました。
2013年には日本向けのスタンダードモデルとして出力を抑えたストリートリプル85が発売。
2017年にフルモデルチェンジを行い、排気量が765ccにアップされました。
同時に最上級グレードであるストリートトリプルRSが発売されました。
2020年にマイナーチェンジを行い、欧州排ガス規制のユーロ5に対応しました。
また、最上級グレードと同じくクイックシフターがストリートファイターRに採用されました。
2023年にもモデルチェンジを行い、圧縮比が高められたエンジンとなり、出力が向上しました。
【ストリートトリプルの装備】
現行のストリートトリプルの日本販売は、最上級グレードのストリートトリプルRSとローダウン仕様のストリートトリプルR LOWのみとなっています。
ストリートトリプルR LOWは、トライアンフ純正オプションも数多く用意されています。
【ストリートトリプルのパワーユニット】
2011年から765ccとなった水冷3気筒エンジンは、Moto2のエンジン供給からフィードバックを受けており、Moto2エンジン開発チームがエンジン設計に携わっています。
パワフルかつ扱いやすさがある日常域で楽しみながら使えるエンジンとなっています。
【ストリートトリプルのシャシー】
現行モデルでは、2023年のモデルチェンジを機に、コーナリングABSやトラクションコントロールなどの電子制御も多く搭載しました。
また、上質なシャシー類は変わらず高性能を発揮します。